「幸福学」研究の第一人者、前野隆司氏と共同研究したサーベイ『ソラミドWell-being』を通して、次世代の自由でフラットな組織を模索する


PR活動が形骸化し、情報が埋もれ、競合との差別化に悩む広報担当者は少なくありません。本記事では、ブランドストーリーがこれらの課題をどのように解決し、広報活動を成功に導くのかを解説します。ブランドストーリーの基本から実践的な活用戦略、そしてPR担当者が直面する具体的な課題を乗り越えるためのヒントまで、網羅的にご紹介します。

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。
ブランドストーリーは単なる企業紹介ではなく、顧客や社会との共感を生み出す強力な物語です。広報・PR活動において、なぜこれが不可欠なのかを深掘りします。
ブランドストーリーとは、企業の理念や製品・サービスが生まれた背景にある「真実の物語」です。情報過多の時代において、単なる事実の羅列では人々の心には届きません。
ブランドストーリーは、企業の独自性や情熱、社会的な意義を感情豊かに伝え、顧客やステークホルダーとの信頼関係を深め、記憶に定着させるためのユニークな役割を果たします。
ブランドストーリーは、広報活動に多岐にわたるメリットをもたらします。メディア露出の増加やSNSでの拡散を促し、採用活動においては企業の魅力的な文化を伝え、優秀な人材の獲得に貢献します。
さらに、危機管理時においても、企業に対する共感や信頼がブランド価値の維持に役立ちます。社内においても、従業員のエンゲージメント向上や、経営層が広報活動の重要性を理解する上での説得材料となります。
ブランドストーリーの定義については、下記記事で詳しく解説していますので合わせてお読みください。
※関連記事:ブランドストーリーとは?定義・メリット・作り方などを紹介
心に響くブランドストーリーを構築するためには、明確な構成要素と段階的なプロセスが必要です。ここでは、その具体的な作り方をご紹介します。
ブランドストーリーは、映画や小説のように下記5つの要素で構成されます。
自社で考える際は、「私たちは誰の、どんな課題を解決したいのか?」「どんな困難を乗り越えてきたか?」「その結果、社会や顧客に何をもたらしたか?」といった問いから始めましょう。
以下からはこれらを踏まえてステップ形式でブランドストーリーの作り方をご紹介していきます。
まずは自社の歴史や理念を深掘りし、物語の「主人公」となる自社のアイデンティティと、何を成し遂げたいかという「目的・目標」を明確にします。創業者の想いやコアバリューを棚卸しすることで、単なる会社紹介ではない「独自の存在意義」を言語化しましょう。
これがストーリーの確固たる土台となります。自社がなぜその事業を始めたのか、社会に対してどのような情熱を持っているのかを突き詰めることが、唯一無二の物語を見つける第一歩です。
ブランドストーリーは、受け手が「自分ごと」として捉えて初めて機能します。ここでは、もう一人の「主人公」であるターゲット顧客(ペルソナ)を深く定義しましょう。
彼らが日常で抱える悩みや、どのような「変化・成長」を求めているのかを具体化します。顧客のインサイトを理解することで、ブランドが提供する価値が、単なる機能ではなく「彼らの人生を好転させる要素」としてストーリーに組み込まれるようになります。
物語にリアリティと深みを与えるため、過去に直面した「障害」と、それを支えた「メンター・指導者」の存在を洗い出します。製品開発での失敗、創業期の苦難、あるいは顧客から得た助言など、具体的なエピソードを収集しましょう。
輝かしい成功だけでなく、乗り越えてきた壁(障害)を正直に描くことで、読み手の共感と信頼を獲得できます。これらの「真実の断片」こそが、感情を揺さぶるストーリーの核となります。
収集した要素を「起承転結」の構成に当てはめ、一貫性のある物語へ組み立てます。主人公が「目的」に向かう中で「障害」にぶつかり、「メンター」の助けを借りて困難を克服し、最終的にどのような「変化・成長」を遂げたのかを、情緒的なナラティブで描きましょう。
読者が主人公の旅路を追体験できるような構成を意識することで、メッセージが記憶に深く刻まれます。一貫した文脈を作ることで、ブランドへの信頼性が飛躍的に向上します。
完成したストーリーが、5つの構成要素を過不足なく伝えられているか、客観的な視点で検証します。社内での共有を通じて従業員が自社の誇りを感じられるかを確認し、ターゲット顧客へのヒアリングで意図した「共感」や「変化」が伝わっているかを確認しましょう。
第三者の意見を取り入れることで、主観に偏りすぎた部分を修正し、より多くの人の心に届く普遍的で力強いブランドストーリーへとブラッシュアップしていきます。
ブランドストーリーの成功事例については、下記記事で詳しく解説していますので合わせてお読みください。
※関連記事:ブランドストーリーの事例から学ぶ!共感を呼ぶ作り方と実践のコツ
ブランドストーリーは一度作って終わりではありません。実務で直面しがちな課題を克服し、長期的に効果を発揮するための注意点と成功のポイントをご紹介します。
企業側の「伝えたいこと」ばかりを羅列したり、事実を過度に美化したりすると、顧客の共感は得られません。顧客インタビューやアンケート、ソーシャルリスニングを通じて、顧客が本当に求めている情報や感情を把握し、「共感の種」を見つけることが重要です。
顧客の課題解決や願望実現に焦点を当てたストーリーこそ、真に響くものとなります。
経営層がブランドストーリーの価値を理解しない、他部署の協力が得られないといった課題は少なくありません。
対策として、ブランドストーリーがもたらす具体的成果(例: ROI向上、採用効果)をデータで可視化し、社内ワークショップを定期的に開催して、ストーリーを全社員の「共通言語」として浸透させましょう。経営層へのプレゼンでは、事業戦略との連携を強調し、未来のビジョンをストーリーで語ることが説得力を高めます。
時間や予算、担当者などのリソースが限られている場合でも、ブランドストーリーを持続的に運用する方法はあります。既存のコンテンツを再活用し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を積極的に取り入れましょう。
ブランドストーリーは一度きりのキャンペーンではなく、企業の資産として蓄積し、時代の変化に合わせて更新していくものです。長期的な視点で運用計画を立て、効果を最大化するための工夫を凝らすことが大切です。
作成したブランドストーリーを最大限に活かし、具体的なPR活動に落とし込む方法を解説します。ストーリーは、あらゆるPRチャネルで展開できる強力な武器です。
プレスリリースは単なる情報提供に終わらず、ストーリー仕立てで企業の情熱や背景を伝えることで、メディアの関心を引きつけやすくなります。メディアキャラバンや取材対応では、ブランドストーリーを核とした語り口で、記者や編集者の共感を呼び込みましょう。
PRイベントや記者発表会でも、単なる製品説明ではなく、ストーリーテリングを重視した構成にすることで、参加者の記憶に深く刻み込むことができます。
SNS(X、Instagram、Facebook)では、ブランドストーリーの断片を視覚的、感情的に発信し、ハッシュタグ戦略で拡散を狙います。オウンドメディアでは、ブログ記事や動画コンテンツとしてブランドストーリーを連載・特集し、深掘りした情報を提供します。
Webサイトの「About Us」ページや採用ページでは、企業の魅力や働く意義をストーリーで伝えることで、顧客や潜在的な採用候補者のエンゲージメントを高めます。
ブランドストーリーの効果を測定し、改善サイクルを回すことは広報活動において不可欠です。測定指標の例としては、ソーシャルメディアのエンゲージメント率、メディア露出数、ウェブサイトの滞在時間、指名検索数、採用応募数、ブランド認知度調査などが挙げられます。
これらのデータを定期的に分析し、PDCAサイクルを回すことで、ブランドストーリーのさらなる効果的な運用と価値向上に繋げましょう。
ブランドストーリーは、情報が溢れる現代において、企業が自社の「らしさ」を伝え、顧客や社会との深いつながりを築くための不可欠なツールです。単なるマーケティング手法を超え、企業の存在意義や未来へのビジョンを共有することで、ブランドロイヤルティを高め、持続的な成長を可能にします。
本記事でご紹介した作成法と実践戦略を活用し、あなたの会社のブランドストーリーで未来を切り拓いてください。PR担当者として、ブランドの力を最大限に引き出し、企業の価値を社会に伝える役割を果たすための一歩を踏み出しましょう。
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