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採用サイトとは?目的とメリット/デメリット・運用上の注意点まで解説

採用サイトとはどのようなWebサイトなのでしょうか?

この記事では下記について解説しています。

  • 採用サイトとは?
  • 採用サイトの目的と必要性
  • 採用サイトのメリット・デメリット
  • 採用サイトの注意点
  • 採用サイトに必要なコンテンツ
  • 採用サイトの作り方
  • 採用サイトのデザイン例

この記事を読むだけで、採用サイトについて全体像がわかるようになります。

この記事の監修者
Masato Yasui

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。

採用サイトとは?

まずは採用サイトとはどのようなものか、から解説していきます。

採用サイトとは、採用活動に特化したWebサイトのことです。

ターゲットは求職者となるため、求職者が知りたいと思う情報をわかりやすく整理して掲載する必要があります。

「コーポレートサイトでも採用情報を掲載していることが多いのに、別に採用サイトを作る必要があるの?」と思うかもしれませんが、ターゲットが異なる場合に採用サイトを作ることが多いです。

サイト種別ターゲット
コーポレートサイト取引先や投資家
採用サイト求職者

近年では、採用サイトを持つことが一般化しています。

その理由は下記の3つです。

  • 求人サイトからの採用活動の脱皮が進んでいる
  • コロナ禍で会社説明会の機会が減った
  • 人材紹介のコストを抑えたい

これらの理由から求人媒体だけで採用活動を進めるのではなく、自社で採用サイトを持ち、求職者とのコミュニケーションから採用まで一括して行うように変化しています。

採用サイトの目的と必要性

次に、採用サイトの目的と必要性をそれぞれ解説します。

目的

採用サイトの目的は、自社の魅力や特徴を求職者に対して明確に伝え、求める人材を集めることです。

コーポレートサイトの採用情報で訴求することもできますが、それだけでは十分な魅力を伝えられない可能性があります。

コーポレートサイトはあらゆるステークホルダーに企業のことを知ってもらうためのもの。採用を強化したい場合には別で採用サイトを持つといいでしょう。

たとえば自社のカルチャーが求職者への魅力なのであれば、カルチャーに焦点を当てた採用サイトを作るのがおすすめです。

コーポレートサイトで商品・サービス以外の魅力を訴求すると、コーポレートサイトの目的からはずれてしまい、ステークホルダーに自社の情報を適切に伝えるという本来の目的が達成できなくなってしまう可能性も。

採用を強化したいと考えているのであれば、自社の魅力を整理し、自社らしいテキスト・デザインの採用サイトを持つようにしましょう。

必要性

続いて採用サイトの必要性を紹介します。

採用サイトが必要な理由は主に2つです。

ターゲットを求職者に絞った情報を掲載でき、採用の確度が高まる

自社で運営することでデータ分析ができる

自社でデータを分析できることで、離脱率の高いページの改善ができたり、検索されるキーワードから自社と相性のいい人物像を想定したりすることができます。

求人サイトへの出稿では、フォーマット以上に自社の魅力を発信できず、分析もできないまま出稿費用だけかさむことにもなりかねません。

そのため自社で採用サイトを持つことが必要になっています。

採用サイトを作るメリット

採用サイトを作るメリットを紹介していきます。

採用サイトのメリットは4つです。

  • 自社の情報を詳しく伝えらえる
  • 応募者の増加が見込める
  • 入社後のミスマッチが回避できる
  • 掲載面が増える

1つずつ詳しく見ていきましょう。

①自社の情報を詳しく伝えられる

メリットの1つ目は自社の情報を詳しく伝えられることです。

自社で採用サイトを持つことで、求人媒体では網羅できないような情報を紹介することができます。

たとえば

  • 社員紹介
  • オフィスの紹介

などです。

どうしても求人媒体ではフォーマット以上のことを記載することはできません。

しかし採用サイトであればビジュアルを活用したり、求める人物像を想起させるようなコンテンツを入れたりと自由に設計ができます。

採用サイトを通じて豊富な情報を提供することで、求職者にとって魅力的な企業になります。

②応募者の増加が見込める

メリットの2つ目は応募者の増加が見込まれることです。

求人媒体以外の採用経路を作ることで、それまでリーチできなかった求職者への訴求が可能になります。

また、自社の情報をより深く伝えられることで、志望度の高い応募者をあつけることもできます。

採用の確率を高めるためにも、採用サイトを持つといいでしょう。

③入社後のミスマッチを回避できる

メリットの3つ目は、入社後のミスマッチが回避できることです。

求人サイトでは伝えきれないような会社の雰囲気を採用サイトで伝えることで、求職者の理解度が高まります。

採用段階で理解度の高い人材を集めることで、採用後に「こんなイメージじゃなかった」というミスマッチが回避できます。

ミスマッチを回避することで、離職率が低下し、採用後の人材定着率の向上が見込めるといえるでしょう。

④ 掲載面が増える

メリットの4つ目は、掲載面が増えることです。

採用サイトで募集情報を掲載すると、求人検索エンジンに情報が掲載されるようになり、掲載面が増えます。

求職検索エンジンとは、IndeedやGoogleしごとなどの求人情報を集約したWebサイトのことです。

採用サイトをもつと求人検索エンジンが自動的に情報を収集し、募集を掲載してくれるようになります。

求人検索エンジンにも掲載されることで、採用サイトへの経路が増えるほか、求職者が目にする機会を増やすこともできます。

採用サイトを作るデメリット

採用サイトのメリットをお伝えしてきましたが、続いて採用サイトのデメリットもお伝えしていきます。

  • コストがかかる
  • 制作に手間がかかる
  • 応募者が必ず集まるとは限らない

ひとつずつ見ていきましょう。

コストがかかる

1つ目のデメリットはコストがかかることです。

自社にエンジニアやデザイナーがいない場合は、外部に委託して製作することになるため制作コストがかかります。

また、もし社内で制作できたとしても、採用サイトの維持・運営にもコストがかかります。

採用サイトは常に情報を最新に更新しなければ、求職者に魅力的には映りません。

そのため情報更新頻度を高める必要もあり、費用だけでなく運用コストもかかってきます。

ちなみに当社のWebサイト制作費用の目安は下記ページに掲載していますので合わせてご確認ください。

制作に手間がかかる

デメリットの2つ目は制作に手間がかかることです。

採用サイトは求職者に魅力的に映るようにするためにも、コンテンツを充実させる必要があります。

たとえば社員インタビューを作るにしても、人材選定から取材内容の設定、調整まで手間暇がかかります。

採用サイトの制作には調整も含めて手間がかかるため、求人媒体に掲載するような手軽さを求める場合には負担に感じるでしょう。

応募者が必ず集まるとは限らない

デメリットの3つ目は、応募者が必ず集まるとは限らないことです。

採用サイトを作っただけでは求職者の目には止まりません。

コーポレートサイトに採用サイトへのリンクを貼ったとしても訪問してくるのはすでにあなたの会社のことを知っていて興味を持っている人たちです。

近年、求人検索エンジンに情報が掲載されるようになってきたため、幅広い求職者にアプローチできるようにはなってきています。

しかし採用サイトを作ったからと言って応募者が激増するようなことは期待できません。

また、採用サイトを作っても内容やデザインがいまいちだと逆効果になってしまう可能性も。

そうならないためにも、次で紹介する採用サイトの注意点を抑えておきましょう。

採用サイトを制作するときの注意点

採用サイトを制作するときの注意点は、主に2つです。

  • 求職者を徹底的に意識する
  • どのページを見ても自社の魅力がわかるようにする

採用サイトを閲覧するのは求職者です。求職者にとって魅力的に映らなければ、採用にはつながりません。

制作するときには、自社の言いたいことではなく、求職者が何を知りたいかに焦点を当てましょう。

また、求職者は見たいページだけ見て離脱してしまいます。そのため、どのページを見ても魅力的に映るような工夫が必要です。

採用サイトを制作するときの注意点は下記で詳しく解説しています。あわせてご一読ください。

採用サイトに必要なコンテンツ

採用サイトに必要なコンテンツを紹介します。

  • 新卒採用・中途採用に共通して必要なコンテンツ
  • 新卒採用に必要なコンテンツ
  • 中途採用に必要なコンテンツ
  • インタビューコンテンツの作り方

それぞれ解説していきます。

新卒・中途向け共通で必要なコンテンツ

新卒採用、中途採用に共通して必要なコンテンツは下記の4つです。

  • 採用コンセプトやメッセージ
  • 事業内容
  • 職種・仕事内容
  • 募集要項(待遇)

これらは求職者を集めるためにどれも欠かせないコンテンツです。

「どんな企業が」「どんな仕事ができる人材を」「どのくらいの待遇で」採用したいのかがわからなければ求職者の応募にはつながりません。

4つすべてを掲載するようにしましょう。

それぞれのコンテンツの役割や掲載すべき内容については下記で解説しています。あわせてご一読ください!

新卒採用サイトに必要なコンテンツ

新卒採用を行いたい採用サイトに必要なコンテンツは、下記の3つです。

  • 若手社員の紹介
  • 社風の紹介
  • 教育制度

学生の興味は、自分が入社後どのような会社の雰囲気の中、どんな教育を得ながら働いていけるのかです。

つまり入社後の成長を具体的にイメージさせることが重要となります。

イメージさせるために3つのコンテンツを活用しましょう。

中途採用サイトに必要なコンテンツ

中途採用に注力したい場合に掲載すべきコンテンツはこちらの3つです。

  • 職種ごとの具体的な仕事紹介
  • 責任者や管理者インタビュー
  • 中途採用者インタビュー

中途採用でも重要なのが、仕事内容や一緒に働く人たちの紹介を通じて、入社後の働き方をイメージさせることです。

中途採用では職種軸で転職活動をしている人が多いため、仕事内容を具体的に紹介する必要があります。

また中途採用では人間関係を重視する人も多いため、責任者クラスの人柄を掲載することも重要になってきます。

中途採用でも働き方を想像させるようなコンテンツ作りを意識しましょう。

インタビュー系コンテンツ作り方のコツ

新卒採用、中途採用問わず採用サイトに必須ともいえるのがインタビュー系のコンテンツです。

新卒採用なら若手インタビュー、中途採用なら先輩インタビューのようにあらゆる場面でインタビュー形式のコンテンツを掲載している採用サイトが大半です。

インタビューコンテンツは、人の顔が見えるため社風や働き方をよりリアルに伝えることができます。

また顔が見えることで求職者に「この人なら一緒に働いてみたい」「この会社とつながりたい」のような感情を想起させることもできます。

求職者に自社をより魅力的に紹介するためにもインタビューコンテンツは必須ともいえるでしょう。

社員インタビューを制作するためのコツはこちらの記事でまとめています。あわせてご一読ください!

人気の採用サイトのデザイン例

人気の採用サイトのデザイン例を3つ紹介します。

  • 講談社
  • 楽天
  • 東京海上日動

それぞれポイントとともに見ていきましょう。

講談社

URLhttps://recruit.kodansha.co.jp/2023/
特徴・訪問した瞬間に出版社であることが分かるようなデザイン
・社員を「とんがり人間」と表するキャッチーさ
・内定者や新卒入社のリアルなコンテンツ

日本を代表する出版社の講談社。採用サイトは訪問した瞬間に出版社であることが分かるようなデザインになっています。

企業のイメージが連想しやすいデザインとともに、社員紹介や内定者エッセイなど、入社後をイメージさせるようなコンテンツも充実しています。

楽天

URLhttps://corp.rakuten.co.jp/careers/graduates/
特徴・コーポレートカラーを活かしたデザイン
・コンセプトムービーを活用
・社員紹介が充実

楽天市場や楽天モバイルで知られる楽天の採用サイトは、コーポレートカラーの赤を活かしたデザインになっています。

近年ならではのコンセプトムービーを活用しているのも特徴的です。

社員紹介はビジネス職、エンジニア職それぞれが充実しています。

東京海上日動

URLhttps://www.saiyou.tokiomarine-nichido.co.jp/
特徴・複数のプロジェクトストーリーで仕事内容を紹介
・モンスターハンターコラボの企画
・社員のコメントが充実

自動車保険や火災保険など、損害保険を手がける東京海上日動。

採用サイトは複数のプロジェクトストーリーや社員のコメントを使って、入社後の働き方をイメージさせています。

求職者の興味を引き付けるようなコンテンツが充実しています。

そのほかの採用サイトのデザインについてはこれらの記事でまとめています。デザインが気になる方は合わせてご覧ください!

採用サイトの作り方

採用サイトの作り方を紹介します。

採用サイトの制作の流れを簡単に紹介すると下記です。

▼採用サイト制作の流れ

  • 採用したい人物像を明確化する
  • 自社のPRポイントを決める
  • 競合をチェックする
  • 掲載するコンテンツを企画する
  • デザインを制作する
  • コーディングする(CMS開発)
  • テスト環境にアップして検証する
  • 本番公開する

特に採用したい人物像の明確化と掲載するコンテンツの企画が重要です。

サイト制作の手順についてはこちらで詳しく解説しています。

また制作手法は3つあります。

  • すべてを自社で行う「内製型」
  • すべてを外注する「外注型」
  • 外部の制作会社をパートナーとして制作を行う「協業型」

当社では企画は制作会社、実際の制作は自社でのように、外部の制作会社をパートナーとして二人三脚で制作を行うことをおすすめしています。

まとめ:採用サイトとは求職者に自社を知ってもらえる有効なWebサイト

採用サイトは求職者の質を上げ、応募者を増やすためにも有効なWebサイトです。

近年では求人媒体に頼らず、採用サイトも活用している企業が増えています。

しかし採用サイトは求職者に自社を魅力的に見せなければ、逆効果になってしまう可能性もあります。

そのため自社だけで制作を行うのではなく、制作会社をパートナーとし、二人三脚で制作を進めることがおすすめです。

当社ではこれまで多数の採用サイトの制作を手掛けてきました。

いずれも伴走する姿勢で制作を行っており、企業の意向を徹底してヒアリングいたします。

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