採用サイトに必要なコンテンツと作り方【5つの実例から学ぶ】
採用サイトを作成する際に一番重要なのは、コンテンツです。
コンテンツと言っても、必ず入れるべき内容もあれば、対象者によって載せるものも変わってきます。
そこで本記事では、下記内容についてご紹介しています。
- 採用サイトに必要なコンテンツ
- 新卒・中途採用に必要なコンテンツ
- 魅力的な採用コンテンツの具体例
- コンテンツの作り方
本記事を読んでいただくことで、採用サイトのコンテンツ作成について大筋理解できるかと思います。ぜひご覧ください。
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Senior Account Executive
大手採用広告企業の求人広告代理店に新卒入社後、延べ300社以上の新卒・中途・アルバイト採用の支援等に携わる。その後採用コンサルティング企業にて様々な企業の採用・育成支援・制度設計を担当し独立。2020年よりスカイベイビーズに参加し、採用サイトを中心に多くの案件に携わる。※スカイベイビーズ社では、100社以上の採用サイト実績があります。
※この記事は2022年1月20日時点での情報をもとに執筆しています。
【新卒・中途共通】採用サイトに必要な4つのコンテンツ
採用サイトに載せるコンテンツとして、下記4つが必要になります。
- 採用コンセプトやメッセージ
- 事業内容
- 職種・仕事内容
- 募集要項(待遇)
ここで紹介するコンテンツはどれも、新卒や中途採用に関係なく求められる情報であり、必ず載せておきましょう。
1つずつ詳しく説明していきます。
①採用コンセプトやメッセージ
1つ目は「採用コンセプトやメッセージ」です。
会社としてどういった価値観・ビジョンを持つ人材を求めているのかということを伝える重要な情報です。
また、自社にしかない魅力を伝えることで競合とは違う部分をアピールすることができる部分でもあります。
そのため、求職者が就職・転職時に求めている情報をしっかりと把握して、わかりやすく伝えるためのメッセージコンテンツが必要になります。
②事業内容
2つ目は「事業内容」です。
このコンテンツでは、
- 自社がどんな会社で、どんなサービスを提供をしているのか
- その結果、社会に対してどのような価値提供をしているのか
ということを明確にしていきます。
自社が提供しているサービスを理解してもらい、入社後にどういった事業に携わるのか明確になることで仕事のイメージがつきやすくなるはずです。
逆に、事業内容が不明確な場合は、求職者自身が自分の未来を描くことができずに応募を控える可能性があります。
③職種・仕事内容
3つ目は「職種・仕事内容」です。
事業内容のコンテンツと同様に、非常に重要なコンテンツになります。
求職者の多くは、会社で携われる仕事を通じ、どういったやりがいを得て、どういった成長を遂げることができるのかということに非常に関心が高いです。
また事業内容だけでは見えてこなかった、より具体的な役割や仕事の内容を明確にすることができ、より自分の働く姿をイメージすることができるようになります。
④募集要項(待遇)
4つ目は「募集要項(待遇)」です。
待遇=給与、休日日数などを意味しています。
当たり前ですが、求職者が生活していくために必要な情報で、働きがいや仕事内容と同じレベル感で求職者が関心を寄せる部分であるため、欠かせないコンテンツと言って良いでしょう。
また、ワークライフバランスの意識の高まりに伴い、有給休暇の取得率などもあわせて公開していきましょう。
新卒採用サイトに必要な3つのコンテンツ
ここまでは新卒・中途採用に共通して必要なコンテンツを紹介してきました。
ここからは新卒採用サイトで載せておきたいコンテンツとして、下記3つを紹介します。
- 若手社員の紹介
- 社風の紹介
- 教育制度
詳細を説明していきます。
なお、人気の新卒採用サイトは下記の記事ランキング形式でまとめています。
実際のコンテンツを実例で見ることができますので、ぜひ参考になさってください。
①若手社員の紹介
就活をしている学生にとって一番のロールモデルは、入社1〜3年目くらいの社員です。
新入社員として入社してから数年仕事を経験した先輩社員を見ることで、
- 自分がどんな仕事に取り組むのか
- どんな成長ができるのか
- どんなやりがいを得られるのか
を知ることができます。
具体的にイメージしやすくするために、5W1Hを網羅する形で働いている状況を伝えるようにしましょう。
②社風の紹介
当たり前ですが、学生は会社員として働いた経験がありません。
働いたことがない=社会経験がないということが前提ですので、
- どんな社内の雰囲気なのか
- 年齢構成はどうか
- どんな社員がいるのか
といった点はとても気になる情報のひとつです。
実際に自分が働いたときの状況や人間関係がイメージできることで、会社をより身近に感じることができます。
そのため、働くイメージが湧くための情報は積極的に出していきましょう。
③教育制度
会社に入ったあと、どういった教育を受けて成長していくことができるのかを明確にしておくことで、学生へ安心感を与えます。
逆に言えば、会社として教育制度やキャリアパスなどが提示できない場合は、成長していく姿が見えないため敬遠されるでしょう。
入社直後、2〜3年後、10年後などの節目のようなタイミングでどういった教育制度があるのかなどの情報を発信することが求められます。
日本では1つの会社で長く勤めるケースが多いため、長く働けるイメージができるほど魅力的に感じるでしょう。
中途採用サイトに必要な3つのコンテンツ
次に中途採用サイトに載せておきたいコンテンツを紹介します。下記の3つは外せないコンテンツですので、ぜひ押さえておいてください。
- 職種ごとの具体的な仕事紹介
- 責任者や管理職のインタビュー
- 中途採用者インタビュー
詳細を1つずつ説明します。
①職種ごとの具体的な仕事紹介
中途採用の場合は、前職で培った業務知識やスキルを活かして転職先を探している方が多いです。
そのため、自分が持っている知識やスキルが活かせるのかを非常に気にしています。
自社で募集している業務領域や職種において、
- どういった業務を具体的に行うのか
- どういった知識やスキルを求めているのか
という求職者が求めている内容を具体的に開示していきましょう。
②責任者や管理職のインタビュー
会社で働く以上、人間関係はつきものです。求職者の中には、人間関係で悩み転職するという方も少なくありません。
そのため、自分が配属されるであろう上長や責任者について、
- どういった経歴なのか
- どんなことを考えて日々仕事に向かっているのか
- マネジメントのスタイル
こんな内容を知りたいと思っていることでしょう。
即戦力で働くことが求められる中途採用の方は、働く環境を非常に気にしますので重要な情報です。
※関連記事:採用サイトで社員インタビューを作るコツとメリット
https://www.skybabies.jp/media/recruitment-site-interview/
③中途採用者インタビュー
新卒採用でも重要だと記載していますが、中途採用でも同じことが言えます。
下記のような生の声として伝えることで、安心して転職を決めることができることでしょう。
- どういった志望動機で入ったのか
- 入社してからどういった仕事を行ったのか
- 仕事量はどうか
- 入社前後でのギャップ
過去の中途採用者のリアルを知ってもらい、働くイメージをより想像できるように工夫しましょう。
企業の魅力が伝わる!採用サイトのコンテンツ例
ここまでの内容で、どういったコンテンツを載せれば良いのかは理解いただけたと思います。
ここからは企業の魅力をよりわかりやすく伝えている具体的なサイトを紹介していきます。
今回紹介するのは下記3つです。
- 株式会社LIXIL Advanced Showroom
- 株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズ
- 株式会社三井住友銀行
「仕事を通じての成長物語」パラパラ漫画コンテンツ
引用元:株式会社 LIXIL Advanced Showroom
1つ目のサイトは、株式会社 LIXIL Advanced Showroomです。
仕事を通じて、自分がどうやって成長していくのかというストーリーをパラパラマンガで表現しています。
パラパラマンガなのでテンポ良く見ることができるのと、マンガに研修制度が充実していること、仕事のやりがいなどを盛り込み、うまく表現しています。
「アンケートを活用した働きやすい風土」コンテンツ
2つ目のサイトは、株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズです。
こちらのサイトでは、社内で収集したアンケートを数値化して説明しています。
社内で得たアンケートの情報には、会社のリアルな情報が数多く含まれています。
数字だからこそ表現できる重みを、うまく使っているコンテンツです。
「検索性に優れ動画でLIVE感を訴求する」コンテンツ
引用元:株式会社三井住友銀行
3つ目は、株式会社三井住友銀行のサイトです。
「いい子になるな、いい個になれ。」という強く印象に残るキャッチフレーズと共に、先輩社員の顔写真と会社の印象をまとめたひとことを、エフェクトを用いて視覚的にうまく”魅せて”います。
かつ、先輩個々が話している様子を動画で表現し、ライブ感があるのも特徴です。
面白いコンテンツのある採用サイトの例
企業のまた違った魅力や側面を伝えるために、求職者が見ていて引き込まれるような面白いコンテンツを持つ採用サイトもあります。
面白いコンテンツを持つサイトとして下記3つを紹介します。
- 株式会社講談社
- 株式会社小泉
- 株式会社任天堂
「多種多様な仕事を面白く・わかりやすく伝える相関図」コンテンツ
引用元:株式会社講談社
1つ目は、株式会社講談社のサイトです。
雑誌や小説、マンガなど様々な本を出版している総合出版社であり、働いている社員の職種は多種多様です。
各職種を紹介するコンテンツは珍しくありませんが、出版全体を俯瞰的に捉えて、部署・職種の関係性を相関図としてわかりやすく表現しているのが面白いです。
「就活から入社後までの成長を漫画&動画で伝える」コンテンツ
引用元:株式会社小泉
2つ目は、株式会社小泉のサイトです。
マンガや動画で作られたコンテンツが優れているということもありますが、タイトルが「小泉ですが何か?」と非常にキャッチーで、思わず読みたくなります。
事業内容や仕事内容はもちろんのこと、人事部の方々との温かい交流を感じられるコンテンツとなっています。
「単なる仕事紹介ではない。あえて仕事を読み解くキーワードから仕事の魅力がわかる」コンテンツ
引用元:株式会社任天堂
3つ目は、株式会社任天堂のサイトです。
1つ目に記載した講談社と同様に、任天堂も数多くの職種があります。
それをありふれた職種・仕事紹介という形で紹介せず、「仕事を読み解くキーワード」という切り口で紹介しています。
その職種の仕事ならではの醍醐味を伝えるコンテンツとなっています。
採用サイトのコンテンツを制作する3つの方法
どういったコンテンツを載せるかを決めたあとは、実際にコンテンツを作成していきます。
コンテンツの作成方法は次の3つがあり、それぞれ特徴があります。
- 内製型
- フル外注型
- 協業型
特徴を簡単にまとめたのが下の表です。
作成方法 | 概要 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
内製型 | 企画、制作をすべて自社内で行う | 費用がかからない | 魅力的なコンテンツが作れない可能性が高い |
フル外注型 | 制作会社に委託 | 品質の高いコンテンツが制作可能 | 費用がかかる委託会社によってバラつきがある |
協業型 | 企画は制作会社制作は自社内 | プロの意見が入るコンテンツが作れる | 自社にリソースが必要 |
1つずつ解説していきます。
なお、採用サイトの詳しい制作方法については下記記事にまとめていますので合わせて読んでみてください。
https://www.skybabies.jp/media/create-a-recruitment-site/
①内製型
1つ目は内製型です。自社内の人材を利用し、企画検討から制作まで実施します。
社内の人材を利用するため、追加での費用は発生しません。まず、やってみようという場合はここからスタートになります。
ただし、経験不足から作るコンテンツの方針や魅力を明確にすることができず、魅力的なコンテンツを作れない可能性が高いです。
②フル外注型
2つ目はフル外注型です。
コンテンツの企画検討や制作までのすべてを、制作会社に委託してコンテンツを作成します。
コンテンツ制作に関して制作会社はプロです。第三者視点からのアドバイスがもらえられることに加え、制作実績も豊富なため、トレンドにあったコンテンツ企画・デザイン制作が可能になります。
ただ、依頼するための外注費が発生します。(制作相場:200万~500万)
また、制作会社によって、クオリティや納期などにバラつきがあるため、制作会社選びも重要です。
③協業型(最もおすすめ)
3つ目が協業型です。この方法が一番おすすめの進め方です。
制作会社に協力を得て、ワークショップでどのようなコンテンツにするのかを企画し、そのあとの制作は自社メンバーで作っていきます。
プロの知恵と自社の知恵を組み合わせることで、魅力的な企画を生み出すことができ、ワークショップを通じてチームに一体感が生まれるなど副次的な効果もあります。
ただし、内製型ほどではありませんが、自社に制作を行うリソースがいない場合は制作ができません。
自社メンバーで制作ができる人材を事前に確保する必要があります。
魅力的なコンテンツが採用サイトのすべて
このように、採用サイトにおいてコンテンツ作りは非常に重要かつ難しいもの。コンテンツの質次第で、応募者の数は2倍にも3倍にもなります。
しかし、自社の魅力を理解できてはいても、それを「どんなターゲット」に向けて「どのように表現すべきか」は難しいところですので、時間をかけてじっくり取り組んでいきましょう。
もし採用サイトの制作を自社内で行う余裕がない場合、外注してできるだけ早く採用サイトを作りたい場合は、当社・スカイベイビーズにご依頼ください。
当社ではこちらのページにあるように過去多数の企業様の採用サイトを制作してきました。
当社の採用サイト制作サービスの特長は「伴走する制作」にあります。
徹底したヒアリングを重ね、自社の持つ魅力を深掘りし採用サイトのコンセプト作りからお手伝いします。費用のこと、過去の制作事例のこと、採用サイトのことで悩んでいたら、まずはお気軽にご相談ください。
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