ブランドストーリー作成テンプレート【質問に答えて作るフレームワーク型】

「自社の想いを伝えたいが、言葉にできない」と悩んでいませんか?ブランドストーリーは、テンプレートを活用することで、独自の魅力や葛藤を整理し、誰でも共感を呼ぶ物語へ昇華できます。

本記事では、埋めるだけでプロ級の構成が完成するワークシート形式の型を公開。他社と差別化し、ファンを作る秘訣を徹底解説します。

この記事の監修者
Masato Yasui

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。

5ステップで作るブランドストーリー作成テンプレート

それでは早速ブランドストーリーを作成するためのテンプレートをご紹介していきます。

全5ステップあり、それぞれの質問やチェックリストに答えていくだけで貴社ならではのブランドストーリーが完成するものになっています。

ちなみにこのテンプレートは「ブランドストーリーの作り方完全ガイド」で解説している5つのステップに対応したものになっていますので、下記記事も合わせてお読みいただくことでより理解が深まります。

※関連記事:ブランドストーリーの作り方完全ガイド|共感を生む5ステップと成功事例

ステップ1:源泉の掘り起こし(自社のDNAを特定する)

「何を売るか」ではなく「なぜ存在するか」の深層心理を探ります。

  • Q1.【創業の衝動】創業者がこの事業を始めた瞬間、心の中にあった「怒り」「違和感」「情熱」は何でしたか?(例:世の中の〇〇という不条理を正したかった、など)
  • Q2.【譲れない美学】利益が減るとしても、これだけは絶対にやらない、あるいは守り抜くと決めている「独自のルール」は何ですか?
  • Q3.【偏愛の対象】業界の常識から見れば「そこまでこだわらなくても良いのに」と言われるような、過剰なこだわりは何ですか?

ステップ2:主人公の定義(顧客の「痛みの解像度」を上げる)

顧客を単なる「属性」ではなく、「葛藤を抱えた一人の人間」として描きます。

  • Q4.【現在地と痛み】顧客があなたの商品に出会う直前、夜も眠れないほど悩んでいたこと、あるいは、言葉にできない「諦め」は何ですか?
  • Q5.【理想の変身後】あなたの商品を使った後、顧客は単に便利になるだけでなく、家族や同僚から「最近、変わったね」とどう言われるようになりますか?(情緒的な変化)

ステップ3:真実の物語(「泥臭いエピソード」の抽出)

成功体験ではなく、失敗や苦悩こそが独自性を生みます。ここを具体的に書くほど、他社との違いが出ます。

  • Q6.【最大の壁(障害)】事業を推進する中で、最も「もうダメだ」と絶望した瞬間はいつですか? その時、具体的にどんな事件が起きましたか?
  • Q7.【導き手(メンター)】その絶望の淵で、あなたを救った言葉や、進むべき道を指し示した「顧客の声」や「先人の知恵」は何でしたか?
  • Q8.【ブレイクスルー】その壁をどう乗り越えましたか? その経験から得た「独自の真理(哲学)」を一行で表すと?

ステップ4:ストーリーの構築(黄金のナラティブ構成)

上記で出した素材を、以下の構成に当てはめて文章化します。

  1. 【起点】昔、私たちは〇〇という想いで立ち上がりました。(ステップ1)
  2. 【葛藤】しかし、現実は甘くなく、〇〇という大きな壁にぶつかりました。(ステップ3)
  3. 【気づき】その時、顧客の〇〇という姿(またはメンターの言葉)を見て、私たちは「本当に大切なのは〇〇である」と確信したのです。(ステップ3)
  4. 【解決】だからこそ、私たちは〇〇という今の形(商品・サービス)にたどり着きました。(ステップ4)
  5. 【未来】私たちの旅はまだ続きます。あなた(顧客)と共に、〇〇という世界を実現するために。(ステップ2)

ステップ5:独自性のセルフチェック(クオリティ評価)

書き上げたストーリーが、以下の「独自性チェック」を満たしているか確認してください。

  • 主語の置き換え不能性:文中の社名を競合他社に入れ替えたとき、違和感なく成立してしまいませんか?(成立するなら、まだ具体的エピソードが足りません)
  • 弱さの開示:かっこいい成功談だけでなく、自社の「弱さ」や「失敗」が誠実に語られていますか?
  • 五感に響く描写:「最高品質」「顧客第一」といった抽象ワードを排除し、当時の情景や感情が浮かぶ言葉を使っていますか?

ブランドストーリー作成テンプレートの精度をより高めるコツ

上記のブランドストーリー作成用のテンプレートを使うだけでは「ただの綺麗な作文」になってしまう可能性もあります。そこで、読み手の心を動かし、独自の価値を際立たせるための実践的なポイントを5つにまとめました。

1. 多様な視点を集める「社内インタビュー・ワークショップ」の実施

ブランドの真実は、経営層の頭の中だけでなく、現場の泥臭い日常の中に眠っています。創業メンバーからは「当時の熱狂と危機感」を、営業やカスタマーサポートからは「顧客が本当に涙を流して喜んだ瞬間」をヒアリングしてください。

複数の部署からエピソードを集めることで、ストーリーに多層的な厚みが生まれ、どの社員が読んでも「これは自分たちの物語だ」と誇りを持てる内容になります。

2. 「成功」よりも「葛藤と失敗」に焦点を当てる

人間が最も共感し、信頼を寄せるのは「完璧な成功」ではなく「困難をどう乗り越えたか」というプロセスです。ブランドストーリーを作る際、失敗談や挫折したエピソードを隠さず、あえてさらけ出してください。

なぜその壁にぶつかり、どう苦悩し、何がきっかけで再起したのか。その「傷跡」こそが、他社には決して真似できない、あなたの会社だけの「独自の紋章」となります。

3. 「便利なビジネス用語」を徹底的に排除する

「高品質」「顧客第一」「革新的なソリューション」といった言葉は、耳当たりは良いですが、読み手の記憶には残りません。こうした抽象的な言葉を禁止し、「五感で感じられる言葉」に置き換えてください。

例えば「顧客第一」ではなく、「夜中3時に届いた一通のメールに、担当者がどう動いたか」という具体的な行動を描写します。解像度を極限まで上げることで、ストーリーは一気に生々しく、説得力のあるものに変わります。

4. ターゲットを「市場」ではなく「過去のあの一人」に絞る

不特定多数に向けたメッセージは、結局誰の心にも刺さりません。ストーリーを書く際は、実在する特定の顧客一人を思い浮かべ、その人への「手紙」を書くつもりで構成してください。

かつて自社の商品で救われた、あるいは自社が救いたいと心から願った「あの人」の顔を思い浮かべることで、文章に体温が宿ります。一人の心に深く刺さるストーリーは、結果として何万人もの共感を呼ぶ力を持つのです。

5. 「完成して終わり」にしない。進化し続ける物語にする

ブランドストーリーは、一度作ったら固定される「石碑」ではありません。会社が成長し、社会情勢が変われば、語るべき重心も変化します。最低でも年に一度はストーリーを読み返し、現在の自分たちの行動指針とズレがないか、新しく加わった素晴らしいエピソードはないかを確認しましょう。

常に現在進行形のエネルギーを注ぎ続けることで、ストーリーは「生きた資産」として社内外に浸透し続けます。

テンプレートを活用して自社独自のブランドストーリーを作ろう

ブランドストーリーは、自社のDNAや顧客の葛藤、過去の失敗を掘り下げることで、他社に真似できない独自の価値へと昇華されます。本資料の5ステップのテンプレートと、抽象表現を排し「一人の顧客」に向き合う実践ポイントを活用すれば、共感を呼ぶ生きた物語が完成します。

一度作って終わりにせず、社内の多様な視点を取り入れ、進化し続ける「企業の資産」として育てていきましょう。

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