「幸福学」研究の第一人者、前野隆司氏と共同研究したサーベイ『ソラミドWell-being』を通して、次世代の自由でフラットな組織を模索する


MVVを作っても「現場で使われない」「誰も覚えていない」なら、それは無意味です。
多くの企業のブランディングを支援してきた当社・スカイベイビーズ監修のもと、なぜMVVが形骸化するのか、その本質的な理由と、飾りではなく「使える武器」に変えるための具体的な方法を解説します。

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。
苦労して策定しても、現場から「意味がない」と冷めた目で見られてしまうには理由があります。
それは言葉の美しさの問題ではなく、日々の業務や経営判断との間に「ズレ」が生じているからです。代表的な5つの原因を解説します。
額縁に飾るだけで、日々の意思決定に使われていなければ意味がありません。
迷った時に「MVVに照らしてどうすべきか?」と立ち返るのではなく、結局は「社長の顔色」や「目先の利益」で決まるなら、現場は「立派な言葉はお飾りだ」と見抜いてしまいます。
このように掲げた理想と経営陣の実際の振る舞いが矛盾していると、MVVは意味がないどころか、社員の不信感を募らせる最大の原因になります。
「社会に貢献する」「誠実に対応する」といった、どの会社でも言える言葉の羅列になっていませんか?
どこかのコピーのような綺麗ごとは、誰からも嫌われませんが、誰の心にも刺さりません。自社独自の熱量やこだわりがない言葉は、すぐに忘れ去られます。
明日の資金繰りも危うい創業直後や経営危機にある時、10年後のビジョンを語っても現場には響きません。今は「生存」こそがミッションであり、遠い未来よりも目の前の現実に集中すべき時期には、MVV策定の優先度は下がります。
プロに頼むのは有効ですが、思考まで丸投げして作られた「よそ行きの言葉」は定着しません。自分たちの泥臭い想いや歴史が反映されていない言葉は、社員にとって「他人が決めたルール」でしかなく、自分事として捉えられないのです。
そもそも全ての企業にMVVが必要なわけではありません。組織の在り方や事業の目的によっては、MVVを作ることがコストの無駄、あるいは逆効果になる場合もあります。作る必要がない企業の特徴を挙げます。
全ての決定権が社長にあり、社員には指示通りの実行だけを求める組織なら、判断軸となるMVVは不要です。
社長が「右」と言えば右を向く組織で「自律的に考えよう」と掲げると、現場は指示と方針の板挟みになり混乱します。
事業の目的が「社会への価値提供」ではなく、短期的なマネーゲームや利ざや稼ぎにある場合、無理に高尚なミッションを掲げると逆効果です。「稼ぐことが正義」という実態と、綺麗な言葉のギャップが白けムードを生んでしまいます。
定型業務をマニュアル通り正確にこなすことが求められ、変化やイノベーションを必要としない組織の場合、「ビジョン(将来の展望)」はノイズになります。
この場合は、MVVよりも厳格な業務マニュアルを整備する方が有益です。
MVVが「意味がない」だけで済めばまだマシですが、最悪の場合、社員を苦しめる「害悪」なツールになることもあります。特にミッションやバリューが悪用されると、組織はブラック化し、優秀な人材から離れていきます。
「社会のために」「お客様の笑顔のために」というミッションを理由に、給与アップを拒否したり、過重労働を強いたりするケースです。これは「やりがい搾取」であり、経営者がコスト削減のためにMVVを利用している最も悪質なパターンです。
「圧倒的当事者意識」などの強い言葉が、多様な意見を封殺し、会社に滅私奉公しない人を排除するための踏み絵になっていませんか?
バリューは行動の指針であるべきで、特定の価値観を押し付け、社員を精神的に追い詰める道具であってはなりません。
では、どうすればMVVを「額縁の飾り」から「使える武器」に変えられるのでしょうか。精神論ではなく、評価制度や採用基準という「仕組み」に落とし込むための具体的な4ステップを紹介します。
「誠実」や「挑戦」といった抽象的な言葉のままでは評価できません。「ミスを隠さず報告する」「できない理由よりできる方法を提案する」など、具体的な行動(Do’s & Don’ts)に翻訳し、誰が見ても○×がつけられる状態にします。
MVVが浸透しない最大の理由は、守らなくても損をしないからです。成果評価だけでなく「バリュー評価」を導入し、どれだけ売上を上げてもMVVに反する行動をとる社員は昇進させない仕組みを作ることで、会社の本気度が伝わります。
入社後に価値観を変えるのは困難です。面接段階でスキルチェックとは別に「価値観が合うか」を見る時間を設けましょう。過去の行動を深掘りし、自社のMVVと重なる判断をしてきた人材を採用することが、浸透への近道です。
会議で意見が割れた時に「どっちがミッションに近い?」と問いかけたり、良い行動をした社員に「今の動き、バリュー通りだね」と称賛したりしましょう。日常会話の枕詞として使い続けることで、初めてMVVは文化として定着します。
MVVが意味がないという意見がある一方で「MVVが必要だ」という理由も存在します。主な理由は「経営の「自動化」と「権限委譲」ができる」「顧客に選ばれる「最強の差別化」になる」などです。
より詳しくは下記記事で解説していますので合わせてお読みください。
※関連記事:MVVはなぜ必要なのか?組織を強くする理由とないことのリスク
MVVは「作る」ことではなく、評価や採用といった仕組みに組み込み「使う」ことに意味があります。
もし、貴社のMVVが形骸化していたり、これから本当に機能する言葉を作りたいとお考えなら、企業規模・業界問わず多くの企業のブランディング支援をしてきた当社におまかせください。
「企業のもつ自然体」を大切にしつつ、貴社に最適なMVV策定をお手伝いします。
自社の「自然体」を引き出すブランディングサービスはいかがですか?
この記事をお読みの企業様で、
✓ 従業員のウェルビーイングを高めたい
✓ 自社のブランドを高める施策がしたい
✓ 従業員のエンゲージメントを高めたい
などの要望・お悩みをお持ちの担当者様はぜひ下記資料「ソラミドブランディングサービス資料」をお役立てください。
企業・個人のウェルビーイングを実現するための、当社が開発したサーベイのご紹介、取り組み方法などをご紹介しています。最短30秒程度で無料ダウンロードいただけます。
「できるだけ急ぎたい」、「資料の説明だけでは物足りないので相談したい」という方は下記ボタンからお気軽にお問い合わせください。
貴社の魅力を引き出す
ブランディングなら、
私たちにお任せください!