「幸福学」研究の第一人者、前野隆司氏と共同研究したサーベイ『ソラミドWell-being』を通して、次世代の自由でフラットな組織を模索する


「コーポレートアイデンティティ(CI)をどうロゴに反映すべきか」とお悩みではありませんか?本記事では、コーポレートアイデンティティとロゴの役割の違いから、想いをデザインへ翻訳する論理的なプロセスまで詳しく解説します。
数々の企業ロゴデザインやブランディング支援に携わってきた株式会社スカイベイビーズが監修し、経営に貢献するロゴ制作の要点を凝縮してお届けします。

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。
「CIとロゴは同じもの」と誤解されがちですが、実際には「企業の生き方」そのものと、それを象徴する「旗印」という明確な役割の違いがあります。
ロゴを単なるデザインとして捉えず、企業のアイデンティティという大きな枠組みの中で定義することが、ブランド構築の第一歩となります。
CIは、3つの要素が重なり合って形成されます。1つ目は「MI(マインド・アイデンティティ)」で、企業の理念や存在意義といった「心」を指します。
2つ目は「BI(ビヘイビア・アイデンティティ)」で、社員の行動やサービスの質といった「振る舞い」です。そして3つ目が、ロゴなどの視覚表現である「VI(ビジュアル・アイデンティティ)」です。
これら3つが一貫性を持ってつながることで、初めて社会に対して独自のアイデンティティを確立できます。
VIは企業の価値観を視覚的に伝える仕組みであり、その中心に位置するのがロゴです。ロゴは、顧客や社会が企業と接触する際の「最初の入り口」であり、ブランドの記憶を呼び起こすための強力なスイッチとして機能します。
名刺、Webサイト、封筒など、あらゆる接点にロゴが配置されることで、企業が掲げる目に見えない理念を、瞬時にイメージとして定着させる役割を担っています。
見た目の美しさだけで作られたロゴは、ブランドの信頼を損なうリスクがあります。理念(MI)という裏付けがないデザインは、時間の経過とともに一貫性を失い、企業の成長に伴って「実態とイメージの乖離」を生んでしまうからです。
中身の伴わない表面的な装飾は、顧客に違和感を与え、競合他社に埋もれる要因にもなります。ロゴが真の価値を発揮するには、企業の魂が形として現れていることが不可欠です。
抽象的な「理念」を具体的な「ロゴ」へと翻訳するには、感覚に頼らない論理的なプロセスが必要です。
理念に込められた想いを分解し、一つひとつの要素を形や色へと変換していくことで、誰に対しても説明可能な、説得力のあるデザインが完成します。そのステップを詳しく見ていきましょう。
まずは、企業のミッションやビジョンの中から、最も大切にしたい「コア・キーワード」を3つ程度に絞り込みます。文章のままだとイメージが発散しやすいため、まずは単語レベルまで削ぎ落とすことが重要です。
例えば「信頼」「先進性」「優しさ」といったキーワードを抽出することで、デザインの判断基準が明確になります。この言語化のプロセスが、ロゴに「企業の個性」を宿すための土台となります。
抽出したキーワードを、視覚的な要素(色、形、線)へと変換します。これは、抽象的な概念をデザインの材料に変える「翻訳」の作業です。
例として「信頼」なら、ネイビーや重厚感のある四角形、「先進性」ならシルバーやシャープな直線といったように、一般的に想起されるイメージと結びつけていきます。この連想プロセスにロジックを持たせることで、単なる好みの問題ではなく、戦略的なデザインの選択が可能になります。
バラバラになった色や形のヒントを、一つのシンボルとして統合します。ここでは、キーワードを組み合わせた独自のモチーフを作ったり、社名の頭文字の中に意味を込めたりといった手法がとられます。
単に要素を足すのではなく、極限までシンプルに削ぎ落とすことがポイントです。複雑すぎる図形は記憶に残りにくいため、一目見て「その企業の姿勢」が伝わるような、象徴性の高い形を目指します。
形が決まったら、最終的にターゲットへ与えたい印象(トーン&マナー)を微調整します。同じ「青い円」でも、パキッとした正円なら「誠実・デジタル」な印象になり、手書き風の柔らかな円なら「親しみ・オーガニック」な印象を与えます。
このように、線の太さや角の丸み、色の彩度などを細かく調整することで、理念が正しくターゲットに届くよう、視覚的なニュアンスを整えていきます。
理念を形にしたロゴが、どのようにブランドイメージを確立しているのか、世界的に評価の高い企業の事例を見ていきましょう。それぞれのロゴには、経営戦略や想いを視覚情報へと変換するための、緻密な計算とロジックが隠されています。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | アマゾン・ドット・コム |
| URL | https://www.amazon.co.jp/ |
| 理念 | 地球上で最もお客様を大切にする企業 |
オレンジ色の矢印は、アルファベットの「a」から「z」に向かって伸びています。これは、Amazonに行けば「AからZまで」あらゆる商品が手に入るという、品揃えの豊富さと利便性を象徴したものです。
また、この矢印の曲線は「顧客の満足した笑顔(スマイル)」も表現しており、ロゴ自体がサービスの本質を物語っています。単なる配送業者ではなく、顧客に喜びを届けるインフラとしてのアイデンティティを、極めてシンプルかつ論理的に記号化している点が非常に秀逸です。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | Airbnb(エアビーアンドビー) |
| URL | https://www.airbnb.jp/ |
| 理念 | Belong Anywhere(どこにでも居場所がある世界) |
「Bélo(ベロ)」と呼ばれるこのシンボルは、ブランドの核心である「人々」「場所」「愛」そしてAirbnbの「A」という4つの要素を組み合わせてデザインされています。
一見するとシンプルな「A」の形ですが、その滑らかな曲線は、物理的な宿泊施設を提供するだけでなく、世界中のどこにいても人々と繋がり、自分らしくいられる「居場所」があるという深い哲学を表現しています。
誰でも簡単に描ける親しみやすいフォルムにすることで、コミュニティの一体感を視覚的に促しているのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | トヨタ自動車株式会社 |
| URL | https://toyota.jp/ |
| 理念 | 幸せを量産する(豊かな社会づくりへの貢献) |
中央で重なり合う2つの楕円は、それぞれ「お客様の心」と「トヨタの心」を表しており、両者ががっちりと結びついた強固な信頼関係を象徴しています。これらを囲む大きな外側の楕円は、トヨタをとりまく「世界」を表現しています。
さらに、各楕円の線の太さが異なるのは、日本の伝統文化である「書道」を意識したものです。数学的に美しいバランスを保ちつつ、日本のメーカーとしての誇りと、世界中の人々に幸せを届けるというグローバルな決意が、幾何学的な構成の中に凝縮されています。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | フェデックス・コーポレーション |
| URL | https://www.fedex.com/ |
| 理念 | 迅速、正確、確実な配送による社会貢献 |
一見すると社名をシンプルに配置したタイポグラフィに見えますが、右側の「E」と「x」の間の余白(ネガティブスペース)に注目すると、右向きの「矢印」が隠れていることがわかります。
この隠された矢印は、物流において最も重要とされる「スピード」「正確性」「前進」を視覚的に暗示しています。あえて目立つように配置するのではなく、無意識のうちにブランドの姿勢を刷り込むこの手法は、心理学的な効果も高く、過度な装飾を排しながらも、企業の強力な武器である迅速さを巧みに伝えています。
ロゴは完成した瞬間からがスタートです。ブランドの資産価値を守り、育てるためには、一貫性のある運用ルールが必要不可欠となります。
正しい管理がなされないと、ブランドの印象は瞬く間に損なわれてしまうため注意が必要です。
ロゴを正しく表示するためのルールブックを作成します。ロゴの周囲に他要素を配置させない「アイソレーション(余白)」の設定や、ブランドの品位を保つための「最小使用サイズ」の規定がその代表例です。
また、背景色との組み合わせや、変形の禁止といった「NG例」を明確に示すことで、Webサイトやパンフレット、看板など、どの媒体で見ても同じ印象を保てるようになります。マニュアルは、誰が使っても同じ品質を維持するための共通言語となります。
デザインが決定したら、速やかに特許庁へ商標登録を行う必要があります。これは、自社のロゴを法的に保護し、他社による模倣や、似たデザインの使用によるブランドイメージの毀損を防ぐためです。
また、登録を怠ると、予期せず他社の権利を侵害してしまい、将来的にロゴの変更や損害賠償を求められるリスクも生じます。ロゴを企業の永続的な資産として扱うためには、クリエイティブな側面だけでなく、法的な防衛策を講じることが経営上の責任といえます。
ロゴに込めた想いを、まずは社員が深く理解することが重要です。単に新しいロゴを配布するだけでなく、そのデザインに至った背景や、理念(MI)との繋がりを社内説明会などで共有します。
社員一人ひとりがロゴの意味を理解し、愛着を持つことで、日々の接客や資料作成といった「行動(BI)」においてブランドを体現する意識が芽生えます。社内から浸透した熱量は、結果として社外へと伝わり、ブランドの信頼性をより確固たるものへと昇華させます。
コーポレートアイデンティティ(CI)を土台にしたロゴ制作は、企業の「目に見えない想い」を「目に見える形」に変える戦略的なプロセスです。理念・行動・視覚が一本の線で繋がることで、顧客に深く刺さる独自のブランド価値が確立されます。ロゴは単なる記号ではなく、企業の生き方を体現する強力な旗印です。
株式会社スカイベイビーズでは、理念の深掘りからロゴへの昇華まで、一貫したブランディング支援を行っています。自社のアイデンティティを象徴するロゴ制作やリニューアルをご検討の際は、ぜひ株式会社スカイベイビーズにご相談ください。
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