選ばれる採用パンフレットを構成する5つの要素と構成案~作成手順まで解説

採用パンフレットの構成を検討する際は、理念、事業、社員、成長、募集要項の5大要素を網羅し、求職者の不安を解消しながら志望度を高めるストーリーを組み立てることが重要です。この記事では、成果の出る構成テンプレートや具体的な作成手順、求職者を惹きつける魅力的な表現方法について詳しく解説します。

数々の企業の採用支援や会社案内(採用パンフレット)制作を手掛けてきた株式会社スカイベイビーズがプロの視点から監修した、実践的なノウハウを詰め込みました。自社の魅力を最大限に伝え、競合他社に負けない優秀な人材を引き寄せる冊子作りにぜひお役立てください。

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この記事の監修者
Masato Yasui

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。

選ばれる採用パンフレットの構成に必須の5大要素

多くの求職者の目に止まり、選ばれる採用パンフレットを作成する際は、求職者が知りたい情報を網羅することが重要です。具体的には、企業の方向性や実際の業務内容、働く環境など、多角的な視点からアプローチする必要があります。

これらを体系的にまとめた5つの必須要素と、それぞれの詳細について解説します。

要素掲載すべき具体的な内容求職者が受け取るメッセージ
理念とビジョン企業の存在意義(パーパス)価値観が自分と合うか?
目指す未来の姿この会社の未来にワクワクできるか?
経営トップのメッセージ
事業と仕事の本質事業内容(分かりやすい図解)自分の能力が活かせそうか?
社会や顧客に与えている影響仕事に誇りを持てそうか?
各職種の具体的な業務内容
社員と社風社員インタビュー・座談会どんな先輩がいるのか?
1日のタイムスケジュール自分らしく働ける環境か?
数字で見る会社(男女比、有休消化率など)
成長とキャリア研修・教育制度この会社に入ったら、数年後どんな自分に成長できているか?
キャリアパスの具体例
評価制度やサポート体制
募集要項と選考フロー選考ステップ・応募方法(QRコード等)次に何をすればいいか?
求める人物像(ペルソナ)自分は対象になるか?
待遇・福利厚生

理念とビジョン

企業の根幹をなす理念とビジョンは、パンフレットの冒頭に配置すべき最重要の要素です。求職者に対して組織のアイデンティティを明確に示し、共感を呼び起こすための土台となります。

その必要性と具体的な効果について詳しく見ていきましょう。

理念とビジョンが必要な理由

求職者が企業の将来性に共感し、長く一緒に働きたいと思える軸を作るために理念やビジョンが必要です。昨今の求職者は、単なる条件面だけでなく、企業の社会的価値や存在意義を重視して就職活動を行う傾向があります。

例えば、ただ利益を追うだけでなく、どのような社会課題を解決したいのかを明文化することで、企業の姿勢が正しく伝わります。組織の目指すゴールを共有することは、優秀な人材を引きつけるために不可欠です。

求職者への心理的効果

理念やビジョンを明示することは、求職者のエンゲージメントを高め、入社後のミスマッチを防止する効果があります。企業の価値観に深く共感した求職者は、この組織の一員として未来を共に創りたいという強い当事者意識を持つようになります。

また、自社のカルチャーに合わない人材を事前にスクリーニングする役割も果たします。結果として、入社後の早期離職を防ぎ、定着率の向上に繋がります。

事業と仕事の本質

パンフレットには、抽象的な説明だけでなく、具体的なビジネスの仕組みや業務内容を記載する必要があります。求職者が自身のスキルをどのように活かせるかを客観的に判断するための材料となるからです。

事業と仕事の本質が必要な理由

求職者が入社後の具体的な活躍イメージを描くために、事業や仕事の本質を伝える必要があります。業界のジャンルや職種名だけでは、日常の業務でどのような役割を果たすのかが不透明なままになってしまいます。

例えば、自社の独自技術が市場でどのような強みを持っているのか、顧客にどんな価値を提供しているのかを具体的に記載します。これにより、求職者は自分の能力が活かせる環境かどうかをシビアに見極めることができます。

求職者への心理的効果

仕事の本質を理解させることは、業務に対する貢献実感を持たせ、応募へのモチベーションを刺激する効果があります。一見地味に見える業務であっても、それが社会のインフラを支えているという全体のつながりが見えることで、仕事に対する誇りが芽生えます。

自分もこの価値提供のサイクルに参加したいという前向きな感情を引き出すことができます。その結果、自己効力感が高まり、選考への応募行動を促します。

社員と社風

働く環境や一緒に働くメンバーの情報は、求職者が最も敏感になる部分です。職場の人間関係に対する不安を解消し、安心感を提供するために重要な要素となります。

社員と社風が必要な理由

求職者が抱く組織への不安や孤立感を解消するために、社員や社風の情報が必要です。退職理由の多くに人間関係が挙げられることからも、どのような人が働いているかは求職者にとって最大の関心事といえます。

例えば、先輩社員のリアルな声や、実際のオフィスの雰囲気を伝えるコンテンツを用意します。これにより、求職者は自分がその環境に馴染めるかどうかを事前に判断できるようになります。

求職者への心理的効果

実際の社員や職場の雰囲気を伝えることで、求職者に心理的な安心感を与え、未来の自分を投影させる効果があります。活躍している先輩の姿を見ることで、この人たちと一緒に働きたいという具体的な好意や安心感が生まれます。

また、年齢層やキャリアステップが近い社員の事例は、数年後の自分の姿としてイメージしやすくなります。心理的なハードルが下がることで、親近感を持たせることができます。

成長とキャリア

就職を人生の重要な投資と捉える求職者にとって、入社後の成長環境は外せないチェックポイントです。企業がどのように人を育てるのかという姿勢を示す必要があります。

成長とキャリアが必要な理由

求職者が自身の市場価値を高め、長期的なキャリアビジョンを描くために成長環境の提示が必要です。現代の求職者は終身雇用を前提としておらず、この会社でどのようなスキルが身につくかを重視しています。

例えば、具体的な研修制度や、これまでの昇進モデルケースを分かりやすく開示します。企業側が人材育成にどれだけ投資しているかを示すことで、信頼に足る企業であると証明できます。

求職者への心理的効果

成長の道筋を示すことは、入社が自分への投資になると確信させ、長期的な意欲を引き出す効果があります。数年後の成長ステップが明確になることで、目先の就職活動だけでなく、人生の通過点として企業を捉えるようになります。

この会社なら、自分の望むキャリアを主体的に形成できるという期待感が膨らみます。結果として、向上心の高い優秀な人材の志望度を底上げすることができます。

募集要項と選考フロー

すべての情報を得た求職者が、最後に確認するのが具体的な条件と次のアクションです。透明性を高め、スムーズな行動を促すための出口戦略となります。

募集要項と選考フローが必要な理由

求職者が迷うことなく次の選考ステップへ進み、企業への信頼感を確実なものにするために必要です。どれだけ魅力的なパンフレットであっても、応募方法や勤務条件が曖昧であれば、求職者は不信感を抱いて離脱してしまいます。

例えば、勤務地や給与、休日などの基本条件に加え、内定までの具体的な流れを明記します。条件をオープンにすることは、誠実な企業姿勢をアピールすることに繋がります。

求職者への心理的効果

条件がクリアであることは、企業への信頼貯値を増やし、応募への心理的ブレーキを外す効果があります。選考フローが図解されていることで、次に何をすべきかが直感的に理解でき、応募への心理的ハードルが下がります。

パンフレットを読んで高まった入社熱意を冷ますことなく、スムーズにエントリー行動へ導くことができます。機会損失を防ぎ、確実な母集団形成を実現します。

採用パンフレットの構成を魅力的にする表現方法

採用パンフレットの各要素を求職者の心に届けるためには、表現方法を工夫する必要があります。どれほど優れた情報であっても、退屈な見せ方では読まれません。

求職者の目を惹きつけ、読後の記憶に残すための具体的な表現手法について、要素ごとに詳しく解説します。

理念とビジョンの表現

経営理念やビジョンを伝える際は、文字だけの退屈な構成を避けることが鉄則です。トップの熱量をそのまま伝え、求職者の感情を動かすための具体的な表現方法を2つ紹介します。

トップの手書きメッセージ

経営トップの想いを伝えるには、あえて手書きのメッセージを掲載する方法が有効です。整ったフォントよりも、直筆の文字のほうが社長の人柄や本気度がダイレクトに求職者へ伝わるからです。

例えば、代表の顔写真の横に、未来の仲間へ向けた一言を直筆のスキャンデータで配置します。これにより、メッセージから体温が感じられるようになり、企業に対する親近感と信頼感を一気に高めることができます。

ドキュメンタリー風の創業ストーリー

企業の存在意義を理解してもらうには、創業の背景をドキュメンタリー風のストーリーで描くことが効果的です。成功だけでなく、過去の葛藤や失敗談を交えることで、理念が生まれた背景に強い説得力が生まれるからです。

例えば、安定した環境を捨ててまでなぜこの会社を立ち上げたのかという軌跡を、時系列の読み物として構成します。ドラマチックな背景を知ることで、求職者はその理念に深く共感するようになります。

事業と仕事の本質の表現

難しいビジネスや地味に見えがちな仕事内容を伝えるには、視覚的なアプローチが欠かせません。求職者が直感的に理解し、ワクワク感を抱くための表現方法を2つ紹介します。

インフォグラフィックスによる図解

複雑なビジネスモデルを分かりやすく伝えるには、インフォグラフィックスを用いた図解が最適です。文字だけの説明よりも、イラストや矢印を用いた視覚的な情報のほうが、直感的な理解を促せるからです。

具体的には、誰のどのような悩みを、自社のどの技術で解決し、どのように利益を得ているかを1枚の絵で表現します。これにより、求職者はビジネスの仕組みをストレスなく理解できます。

プロジェクトストーリー

仕事のスケール感や社会的な影響力を伝えるには、1つの案件に焦点を当てたプロジェクトストーリーが有効です。具体的な事例を追うことで、業務のリアルな流れや介在価値が立体的に伝わるからです。

ある課題が発生してから、自社の製品やサービスによってどのように解決されたかを、チームの動きとともにドラマチックに魅せます。これにより、求職者は働くやりがいを身近に感じられます。

社員と社風の表現

職場の空気感や人間関係を伝える際は、ありきたりな表現を避けることが重要です。社内のリアルな雰囲気をありのままに伝え、安心感を与えるための表現方法を2つ紹介します。

数字とイラストによるデータ化

社内の実態やカルチャーを客観的に伝えるには、数字とイラストを組み合わせたデータ化が効果的です。主観的な言葉で表すよりも、具体的な統計データのほうが、信頼性を持って職場のリアルを伝えられるからです。

例えば、平均年齢や男女比といった基本情報に加え、ランチの過ごし方などのユニークなデータをポップなイラストとともに掲載します。これにより、求職者は社風を楽しく正確に把握できます。

テーマ別のクロス座談会

社内の人間関係や本音を伝えるには、テーマを絞ったクロス座談会形式のコンテンツが適しています。個人のインタビューよりも、社員同士の掛け合いのなかにこそ、実際の上下関係や雰囲気の良さが滲み出るからです。

例えば、同期入社組の本音トークや、中途入社組から見た自社の魅力など、特定の切り口で会話を構成します。吹き出しを用いたレイアウトにすることで、求職者は職場の日常を垣間見ることができます。

成長とキャリアの表現

入社後の成長環境や将来の可能性を伝えるするには、具体的な道筋を提示する必要があります。求職者が自身のステップアップをイメージしやすくなる表現方法を2つ紹介します。

成長ロードマップの図示

入社後の成長イメージを持たせるには、キャリアの歩みをロードマップで図示することが効果的です。年次ごとにどのような壁に直面し、それをどう乗り越えてスキルを得るのかを可視化することで、将来像が具体的になるからです。

具体的には、1年目、3年目、5年目の社員が経験する業務と研修制度をステップごとに並べてデザインします。これにより、求職者は長期的な就業イメージを描きやすくなります。

交換日記風のコンテンツ

社内の教育体制やサポートの厚さを伝えるには、先輩と後輩による交換日記風のコンテンツが有効です。制度の説明に留まらず、実際のコミュニケーションの様子を見せることで、育成への安心感が飛躍的に高まるからです。

新人社員が抱く日々の悩みと、それに対する指導社員のアドバイスを、当時のエピソードをベースに再現します。これにより、放置されずに大切に育ててもらえる環境であると証明できます。

募集要項と選考フローの表現

パンフレットを読み終えた求職者を次の行動へ導くには、ストレスのない親切な設計が必要です。応募への心理的ハードルを下げ、確実なエントリーに繋げる表現方法を2つ紹介します。

選考ステップの図解

応募への離脱を防ぐには、エントリーから内定までの選考ステップをシンプルに図解することが重要です。全体の流れと所要時間が一目で分かれば、就職活動のスケジュールが立てやすくなり、応募の心理的ハードルが下がるからです。

例えば、各面接のステップの横に、オンライン対応の有無や服装自由などの補足を添え、最後に大きな二次元コードを配置します。これにより、求職者は迷わずエントリー行動に移ることができます。

逆ペルソナの明示

自社にマッチする人材を厳選するには、求める人物像だけでなく、向いていない環境をあえて明示する手法が有効です。企業としてのスタンスを明確にすることで、ターゲット層へのメッセージ性が強まり、相互のミスマッチを最小限に抑えられるからです。

具体的には、このような環境や考え方の人には向いていませんという項目を募集要項の近くに記載します。これにより、覚悟を持った熱量の高い人材からの応募を促せます。

選ばれる採用パンフレットの構成を形にする作成手順

採用パンフレットの作成は、適切な手順を踏むことで手戻りを防ぎ、クオリティを高めることができます。単に素材を集めるだけでなく、事前の設計から最終的な印刷まで、各フェーズで押さえるべきポイントが存在します。

制作をスムーズに進行させるための具体的な5つの手順について詳しく解説します。

  1. 設計(ターゲットとゴールの明確化)
  2. 台割の作成(ページごとの要素配置)
  3. 取材と撮影(社内の巻き込み)
  4. デザインとライティング(制作フェーズ)
  5. 校正と印刷(最終チェック)

1. 設計(ターゲットとゴールの明確化)

パンフレット作成の最初のステップは、制作の土台となるターゲットとゴールを明確にすることです。ここが曖昧なまま進むと、誰の心にも刺さらない制作物になってしまうリスクがあります。

ペルソナの決定

パンフレットの成果を高めるためには、最初に詳細なペルソナを決定する必要があります。ターゲットの属性によって、響くキャッチコピーやデザインのトーンが全く異なるからです。

例えば、新卒の安定志向の学生を狙う場合と、中途の裁量を求めるエンジニアを狙う場合では、伝えるべき魅力の優先順位が変わります。自社が最も獲得したい人物像を具体化することで、すべてのコンテンツの軸が定まります。

利用シーンの想定

パンフレットをどの場面で使用するのかという、具体的な利用シーンを想定することが重要です。手渡すシチュエーションによって、適切なサイズや情報量が変化するからです。

例えば、合同説明会で短時間に多数の人へ配る場合は、要点を絞ったコンパクトな仕様が適しています。一方で、選考が進んだ求職者にじっくり読ませる場合は、詳細な情報を網羅した冊子型が効果的です。

2. 台割の作成(ページごとの要素配置)

パンフレット全体のストーリー展開を決めるために、構成案を作成します。限られた紙面の中で、求職者の感情の動きに沿って情報を配置しなければ、読了されずに離脱されてしまうからです。

ページごとの要素配置

実際の台割作成では、ページごとに掲載する要素をあらかじめ固定していきます。一般的には、表紙から始まり、理念、事業、社員、募集要項へと流れるストーリーを組み立てます。

事前に全体の構成を確定させておくことで、その後の素材集めやデザインの工程がスムーズに進みます。

3. 取材と撮影(社内の巻き込み)

台割が決定したら、実際に誌面を構成するための具体的な素材集めのフェーズに入ります。社内のメンバーを巻き込み、リアルな言葉と視覚的な素材を揃えるためのポイントを解説します。

掲載社員の人選

パンフレットに登場してもらう社員の人選は、慎重に行う必要があります。求職者は掲載されている社員の姿を通じて、自らの未来像や社風を判断するからです。

具体的には、ペルソナとなるターゲットが共感しやすい年齢層の社員や、憧れを抱くようなエース社員をバランスよくアサインします。多様なキャリアパスを示せる人選を行うことで、求職者の安心感を醸成できます。

カメラマンによる写真撮影

パンフレットの第一印象を大きく左右するのが、ビジュアルのクオリティです。写真の持つ雰囲気は、文字以上に直感的に企業のカルチャーを伝える力を持っているからです。

オフィスでの日常風景や社員の生き生きとした表情は、可能な限りプロのカメラマンに依頼して撮影を行います。フリー素材の使用を避け、自社オリジナルの質の高い写真を用意することが、競合他社との差別化に直結します。

4. デザインとライティング(制作フェーズ)

素材が揃った後は、外部の制作パートナーと連携して形にしていくクリエイティブなフェーズです。自社の魅力を最大限に引き出すための、連携のコツを解説します。

外部パートナーへのオリエンテーション

制作会社やデザイナーに対して、丁寧なオリエンテーションを実施することが不可欠です。自社の狙いやターゲット層が正しく伝わっていないと、意図とは異なるデザインが上がってしまい、手戻りが発生するからです。

最初のステップで設計したペルソナや利用シーン、伝えたいビジョンを共有します。目的を同じ目線で共有することで、ブレのない洗練されたアウトプットが期待できます。

初校デザインの確認

最初にあがってきたデザインである初校の確認は、複数の視点で行う必要があります。単に見た目が美しいかだけでなく、ターゲットに対してメッセージが正しく伝わるかという視点が欠かせないからです。

自社のブランドイメージに合致しているか、求職者が読みやすいレイアウトになっているかをチェックします。修正点がある場合は、具体的な理由を添えてフィードバックを行うことで、クオリティが磨かれます。

5. 校正と印刷(最終チェック)

制作の最終段階として、内容の最終チェックと印刷会社への入稿作業を行います。企業の信用に関わる重要なフェーズであるため、細部まで確認を怠らないことが求められます。

条件面のトリプルチェック

印刷に進む前の最終確認では、特に待遇などの条件面を厳重にチェックする必要があります。給与や休日、福利厚生などの情報に誤りがあると、求職者との深刻な労務トラブルに発展するリスクがあるからです。

人事や労務の担当者も交え、複数のメンバーで文字の校正と数値のダブルチェック、トリプルチェックを行います。正確な情報を掲載することが、企業としての誠実さを示す第一歩となります。

印刷会社への入稿

すべての校正作業が完了した後は、スケジュールを厳守して印刷会社への入稿を行います。合同説明会などのイベント日程から逆算し、十分な余裕を持って入稿日を設定しておくことが重要です。

印刷の仕様や紙質によっても、パンフレットから受ける手触りや高級感などの印象は大きく変わります。予算と目的に応じた最適な用紙を選択し、最終的な納品を確実なものにします。

採用パンフレットの構成で避けるべき注意点

採用パンフレットの作成を進める上では、事前に失敗しやすいポイントを把握しておくことが重要です。要点を押さえずに進行すると、スケジュールの遅延や、誰にも読まれない成果物になってしまう恐れがあるからです。

円滑な制作と効果的なパンフレット実現のために、避けるべき2つの注意点を解説します。

スケジュールの遅延

採用パンフレットの制作では、スケジュール管理が最初の大きな壁となります。多くの関係者が関わるプロジェクトだからこそ、進行が遅れる原因を理解し、対策を講じる必要があります。

進捗管理のバッファ確保

採用パンフレットの作成では、あらかじめ2週間程度の予備日を含めたスケジュールを組む必要があります。社内調整や役員による確認プロセスの段階で、予想以上に時間がかかり全体の進行が後ろ倒しになるケースが非常に多いからです。

例えば、経営トップの原稿確認や、現場社員の撮影日時の調整などは、業務の都合により直前で変更になる可能性が高くなります。そのため、各工程の締め切りには十分な余裕を持たせ、進行管理にバッファを設けることがプロジェクト成功の鍵となります。

情報の詰め込みすぎ

パンフレットの誌面は限られているため、掲載する情報の量にも注意が必要です。あれもこれもと欲張ってしまうと、求職者にとって非常に読みづらい冊子になってしまいます。

ターゲット基準での取捨選択

パンフレットに掲載する情報は、最初に設定したターゲット層のニーズを基準にして厳しく取捨選択するべきです。制作の途中で各部署から要望が集まり、すべての情報を詰め込んでしまうと、結果として最も伝えたい強みがボヤけてしまうからです。

例えば、福利厚生や細かな事業内容をすべて網羅しようとすると、文字だらけになり求職者が途中で読むのをやめてしまいます。掲載に迷う情報が出てきた際は、その内容がターゲットに本当に刺さるかどうかを基準にして判断することが大切です。

選ばれる採用パンフレットの構成テンプレート

採用パンフレットを実際に作成する際に役立つ、具体的な構成テンプレートをご紹介します。全体のストーリーが最も伝わりやすい基本の8ページ構成と、手軽に配れる4ページ構成の2つのパターンを用意しました。

自社の予算や活用シーンに合わせて、最適なレイアウトを選択するための参考にしてください。

8ページの構成案

もっとも標準的でストーリー展開がしやすいのが、A4サイズ全8ページの構成案です。求職者の感情の動きに沿って、必要な情報を無理なく配置できる設計になっています。

各ページの具体的なレイアウトと掲載すべき内容について詳しく見ていきましょう。

表紙のレイアウト

表紙は求職者が思わず手に取りたくなるような、企業のビジョンや世界観を提示するページにするべきです。第一印象で興味を持てもらえなければ、中身を読んでもらうことができないからです。

具体的には、会社の未来を予感させる生き生きとした社員の集合写真や、自社オリジナルのビジュアルを大きく配置します。文字情報は企業のロゴと、目指す世界を端的に表した短いキャッチコピーのみに絞り、洗練された印象を与えます。

理念ページのレイアウト

2ページと3ページの見開きには、組織の存在意義を伝える理念やビジョンを配置します。パンフレットの冒頭で企業の根幹となる想いに触れてもらい、求職者の共感を呼び起こすためです。

左ページには、代表の顔写真とともに、創業の想いやこれからの仲間に期待することをまとめたトップメッセージを掲載します。右ページには、企業のパーパスや行動指針を分かりやすく解説したコンテンツを配置して、自社のアイデンティティを明確に示します。

事業ページのレイアウト

4ページと5ページの見開きには、独自の強みと仕事のスケール感を伝える事業内容を配置します。理念に共感した求職者に対して、ビジネスの仕組みを論理的に納得してもらうためです。

左ページには、誰のどのような課題を自社の技術で解決しているのかを、インフォグラフィックスなどの図解を用いて視覚的に表現します。右ページには、代表的な仕事の事例をチームの動きとともに追うプロジェクトストーリーを掲載し、業務のリアルを伝えます。

社員ページのレイアウト

6ページと7ページの見開きには、職場の雰囲気や成長環境を伝える社員紹介を配置します。求職者が最も気になる人間関係や、入社後のキャリアの歩みを具体的にイメージさせるためです。

左ページには、平均年齢や有休消化率などのデータをグラフやイラストでまとめた、数字で見るリアルな職場環境を掲載します。右ページには、若手から中堅社員のインタビューを1日のタイムスケジュールとともに紹介し、実際の育成体制や成長ステップを伝えます。

裏表紙のレイアウト

最後の8ページとなる裏表紙には、募集要項と選考フローを配置して、次のアクションへ導きます。パンフレットを読み終えて高まった求職者の応募意欲を、そのまま確実なエントリーに繋げるためです。

上部には求める人物像をクリアに記載し、中部には職種や待遇などの基本条件をシンプルにまとめます。下部には選考のステップを分かりやすく図解し、スマホから数秒で応募ページへアクセスできる大きな二次元コードを配置して離脱を防ぎます。

4ページの構成案

予算や制作期間が限られている場合や、イベントで手軽に配布したい場合には、4ページの構成案が適しています。見開き1枚という限られたスペースのなかで、情報を的確に伝えるためのポイントを解説します。

要素の凝縮方法

4ページのパンフレットでは、必須の5大要素を優先順位に沿って1冊に凝縮させる必要があります。紙面が限られているため、すべての情報を細かく載せようとすると、文字だらけになり読まれなくなってしまうからです。

1ページ目を表紙とし、中面の見開き2ページと3ページに理念、事業、社員紹介の核となるメッセージを厳選して配置します。最後の4ページ目には、成長環境の要約と、募集要項およびエントリー用の二次元コードをまとめて出口を作ります。

選ばれる採用パンフレットの構成に関するまとめ

Q:採用パンフレットの構成で最も重要な要素は何ですか?

A:理念、事業、社員、成長、募集要項の5大要素を求職者の心理変化に合わせて配置することです。

Q:制作はどのような手順で進めるべきですか?

A:ターゲット設計から始まり、台割作成、取材・撮影、デザイン、校正の5つのステップで進めます。

自社にマッチした採用パンフレットの構成案が分からないとお困りの際は、業界や規模を問わず会社案内(採用パンフレット)の制作を手掛ける当社・スカイベイビーズにご相談ください。

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※なお、スカイベイビーズの入社案内制作サービスページはこちらです。より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

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