「幸福学」研究の第一人者、前野隆司氏と共同研究したサーベイ『ソラミドWell-being』を通して、次世代の自由でフラットな組織を模索する


インターンシップとワークショップは、どちらも学生と企業が接点を持つ機会として活用されていますが、「具体的に何が違うのか」「どちらを実施すべきなのか」と迷う採用担当者も多いのではないでしょうか。特に近年はワークショップ型インターンなど新しい形式も増え、違いが分かりにくくなっています。
本記事では、インターンシップとワークショップの根本的な違いから、それぞれの特徴やメリット、企業が目的に応じて選ぶポイントまでをわかりやすく解説します。

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。
両者の大きな違いは「働く自分をリアルに体験するか」か「特定のテーマでアウトプットを出すか」にあります。まずは、採用活動やキャリア教育における位置づけを整理しましょう。
インターンシップは数日から数ヶ月と長期にわたり、実際の業務を通じたミスマッチ防止や評価が主目的です。一方、ワークショップは数時間から1日程度で、業界理解や学生との接点作りを目指します。
| 項目 | インターンシップ | ワークショップ |
| 主な目的 | 就業体験・ミスマッチ防止 | 業界理解・接点作り |
| 期間 | 数日間〜数ヶ月 | 数時間〜1日程度 |
| 内容 | 実際の業務・実務プロジェクト | グループワーク・体験 |
インターンシップでは、学生は「仮の社員」として現場に深く入り込み、責任感を持って業務にあたります。対してワークショップでは「参加者」や「受講生」としての側面が強く、教育的なプログラムやイベントを楽しむ立ち位置となるのが一般的です。
インターンは、実際の業務成果や改善提案など「現場で通用するアウトプット」を求められます。対してワークショップは、課題への回答やアイディア出しが中心。前者は実践的なスキル、後者は思考のフレームワークや気付きの獲得に重点を置いています。
最近のトレンドである「ワークショップ型インターン」は、短期間で業務のエッセンスを伝える手法です。具体的なプログラム構成や、企業側のメリットを見ていきましょう。
実際の仕事を凝縮したパッケージとして、短期間で高い満足度が得られるように設計されます。
「売上向上策の立案」などのケーススタディを通じ、学生の論理的思考力やチームでの振る舞いを可視化します。短時間で学生のポテンシャルを見極め、自社への適性を判断するための重要な装置です。
ワークの最終発表に対し、社員がプロの視点で評価・助言を行います。このフィードバックが「学び」の質を左右し、学生に「この会社は人を育てる文化がある」というポジティブな印象を与える鍵となります。
最大の利点は、短期間で多くの学生と接点を持てる効率性です。母集団形成に適しており、ワーク中の行動を観察することで、初期段階のスクリーニング(見極め)を兼ねることも可能です。
学生側は、実際の仕事の醍醐味を短時間で「疑似体験」できるため、効率的な業界・企業研究が可能になります。また、第一線で働く社員との交流を通じ、社風や求められるスキルの基準を肌で感じられる点も大きな魅力です。
では、「ワークショップ型インターン」を実施していた企業の実例をご紹介します。
| 項目 | 内容 |
| 実施形式 | ワークショップ型:オンライン予定/現場受入れ型:プロジェクトによる(対面等) |
| 参加者数 | 合計約1,300名(ワークショップ型:約500名、現場受入れ型:約800名) |
| 内容・特徴 | 「ワークショップ型(5日間)」と「現場受入れ型(5日間〜1ヶ月)」の2種。システム提案のグループワークや、約200の実プロジェクトでの実務体験を行う。 |
| 参考URL | https://nttdata-recruit.com/event/internship.html |
「ワークショップ型」は文理不問でIT知識がなくても参加でき、新規システム提案のグループワークを通じて提案業務を疑似体験します。「現場受入れ型」は、開発、R&D、営業、コンサルタントなど多岐にわたる約200のプロジェクトから選択し、実際の業務を深く体験できます。
現場での実働を通じて社員や社風を理解できるだけでなく、条件により入社後の配属先が優遇される可能性もある、キャリア直結型のプログラムです。
| 項目 | 内容 |
| 実施形式 | 対面形式(実施テーマ・拠点、または大阪会場) |
| 参加者数 | 【技術系】各テーマ数名/【営業職(関西)】各回25名予定 |
| 内容・特徴 | 理系対象の「5days実習」と営業職対象の「1dayワークショップ(関西)」の2種。実際の業務プロセス体験や企画提案グループワーク等を実施。 |
| 参考URL | https://www.toppan.com/ja/recruit/internship/ |
理系学生を対象に現場の最前線で5日間実習を行うコースと、関西の営業拠点で実施される1日のワークショップが用意されています。
実習では実際の業務プロセスや課題解決に挑み、ワークショップではオフィスツアーやショールーム見学、座談会に加えて、独自の「企画提案型」ビジネスを体感するグループワークを行います。現場の社員や実環境との接触を通じて、TOPPANの社風や仕事の醍醐味を深く理解できるプログラムです。
| 項目 | 内容 |
| 実施形式 | 職種により異なる(対面、オンライン、またはそのハイブリッド) |
| 参加者数 | 各回20名〜40名程度(職種により異なる) |
| 内容・特徴 | 営業、マーケティング、商品開発、設備開発の職種別プログラム。2日間のワークショップから5〜6日間の現場体験型インターンまで、実務を深く知る内容。 |
| 参考URL | https://www.unicharm.co.jp/ja/recruit/graduate/internship.html |
職種別に営業・マーケ・商品開発・設備開発のコースが用意されています。営業・マーケコースは実地またはオンラインの2日間で、事前ワークショップ参加が必須です。
商品開発や設備開発では、オンラインと香川・兵庫での対面を組み合わせた5〜6日間の手厚い実習が行われます。現場の仕事を知る「ワークショップ」から、より深く業務に携わる「インターンシップ」まで、No.1メーカーの仕事を体感できる実践的な内容です。
| 項目 | 内容 |
| 実施形式 | 対面(全国主要都市)およびオンライン(Metaverse等) |
| 参加者数 | 昨年度実績 約3,700名(満足度98%) |
| 内容・特徴 | キャリア形成支援ワークショップ「SOMPO Academy」を開催。自己分析や業務体感を行う「総合コース」と、専門性を磨く「ジョブ型コース」の2軸で展開。 |
| 参考URL | https://www.sompo-japan-saiyo.com/internship/ |
「働く」の本質を考える大規模ワークショップです。総合コースでは、3日間の「Basic」で自己分析や業務体感を行い、その後の2日間「Innovative」でビジネスコンテスト形式の社会課題解決に挑みます。
ジョブ型ではアクチュアリーや資産運用の専門業務を体験可能です。Metaverseを活用したオンライン開催や全国各地での対面開催など、多様な参加形式が用意されており、社員からの手厚いフィードバックを通じた自己成長を重視しています。
| 項目 | 内容 |
| 実施形式 | オンライン(Zoom) |
| 参加者数 | 多数開催(各職種で複数日程実施) |
| 内容・特徴 | 職種別の1day仕事体験。SE職(開発/評価・検証)と営業職に分かれ、実際の業務を模したワークを通じて、IT業界の仕事とチームでの働き方を体験する。 |
| 参考URL | https://www.sky-recruit.jp/internship/short-term/ |
「開発」「評価/検証」「営業」の3つの1dayコースが用意されています。開発コースではJavaを用いたプログラミングやデバッグ、営業コースではBtoBの提案営業を疑似体験します。
全てのコースがオンラインで開催され、ワーク後には現役社員からのフィードバックや座談会が実施されます。短期間でSky独自のスピード感や、チーム一丸となって取り組む社風を深く理解できる構成が特徴です。
| 項目 | 内容 |
| 実施形式 | 東京でのリアル(対面)開催およびオンラインウェビナー |
| 参加者数 | 各コース約45名(予定) |
| 内容・特徴 | 企画創造、デジタルサービス立案、新規事業創造、まち化体感の4つのワークショップ。現場社員の講演やグループワークを通じ、商売の裏側と価値創出を学ぶ。 |
| 参考URL | https://www.imhds.co.jp/recruit/contents/internship.html |
「だれかの豊かさをデザインする」をテーマに、2〜3日間の短期集中型プログラムを展開しています。心躍るイベントを企画する「企画創造」や、デジタルと人の力を掛け合わせる「デジタルサービス立案」、百貨店の枠を超えた「新規事業創造」や「まちづくり(まち化)」など、多角的なビジネス視点を養えます。
現場社員による本気のフィードバックがあり、参加することで秋選考に進めるチャンス(条件あり)が得られるのも大きな特徴です。
| 項目 | 内容 |
| 実施形式 | 1Day・3Daysワークショップ、長期インターンなど複数形式(東京本社・大阪本社など) |
| 参加者数 | 年間参加人数1,000名以上 |
| 内容・特徴 | 実際のコンサルティング案件をテーマにしたグループワークを通じて、船井流コンサルティングを体感できる実務型プログラム |
| 参考URL | https://recruit.funaisoken.co.jp/pages/intern |
「実務体験」をコンセプトに、実際に依頼のあったコンサルティング案件を題材に、参加者はチームで調査・分析を行い、戦略を立案して経営者への提案を行います。単なるアイデア提案にとどまらず、「実行できる施策」を考える点が特徴で、現場のコンサルタントから複数回のフィードバックを受けながらブラッシュアップしていきます。
プログラムは1Dayや3Daysのワークショップ、週2日勤務の長期インターンなど複数の形式が用意されており、コンサルティングの面白さや難しさ、経営者に寄り添う仕事のリアルを体験できる内容です。船井流コンサルティングの考え方や実務に近い思考プロセスを学べる点が特徴です。
2024年卒以降、インターンシップの定義が厳格化されました。これまで「1dayインターン」と呼ばれていたものの多くが、ルール上は別の名称に分類されています。
国(三省合意)の指針により、学生が質の高い就業体験を得られるよう「5日間以上」かつ「職場での実務」が含まれるものだけが、正式に「インターンシップ」と呼べるようになりました。これにより、単なる「説明会+ワーク」との差別化が明確になっています。
短期間のワークショップ型イベントは、現在「オープン・カンパニー」や「キャリア教育」という区分になります。
正式なインターンシップとして実施し、得られた学生情報を採用選考に利用するには、前述の「5日以上の期間」に加え、現場社員の指導やフィードバックなど、一定の要件を満たす必要があります。
1〜4日のプログラムは、主に「業界・企業を知ってもらう」ための広報活動(キャリア教育)として位置づけられます。選考への直接利用には制限がありますが、潜在層との接点作りには引き続き有効な手段です。
自社の採用課題が「母集団形成」なのか「見極め・離職防止」なのかによって、選ぶべき形式は異なります。
「まずは自社を知ってほしい」という段階であれば、ワークショップ形式(オープン・カンパニー)が最適です。短時間で多くの学生を呼び込めるため、認知度向上や、志望度の低い層へのアプローチに高い効果を発揮します。
「入社後の活躍可能性」を見極めたいなら、5日間以上の実務型インターンシップ一択です。実際の業務を任せることで、ワークショップでは見えない「粘り強さ」や「現場の人間関係への適応力」を深く評価できます。
どちらの形式を採用する場合でも、以下の3点は必ず確認しておきましょう。
インターンシップとワークショップは、どちらが優れているというわけではありません。
この役割の違いを理解し、自社のリソースに合わせて組み合わせることが、採用成功への近道です。まずは、今回の定義変更を踏まえたプログラムの見直しから始めてみてはいかがでしょうか。
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