「幸福学」研究の第一人者、前野隆司氏と共同研究したサーベイ『ソラミドWell-being』を通して、次世代の自由でフラットな組織を模索する


採用サイトに掲載する社員紹介で成果を出す最大のポイントは、企業の採用課題に合わせて以下の4つの軸から最適な人材を厳選し、3人から8人の適切な規模で等身大の姿を掲載することです。
本記事では、業界や規模を問わず数多くの採用サイト制作を手掛けてきた株式会社スカイベイビーズが監修し、ターゲットの心を動かす具体的な人選基準や公開までのフロー、原稿作成時の注意点をプロの視点から分かりやすく解説します。
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株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。
社員紹介の人選は採用サイトの成否を分けます。なぜなら、求職者は社員の姿を通して、入社後の自分の未来をリアルにイメージするからです。
例えば、優秀な役職者ばかりを掲載すると、実態と乖離した印象を与えてしまい、応募を躊躇させる原因になります。求める人物像に近い等身大の社員を起用することが、質の高い母集団形成につながります。
採用サイトで高い効果を発揮する社員を選ぶためには、4つの明確な評価軸が存在します。自社に最適な人材を見極めるための基本となる視点を、それぞれ分かりやすく解説します。
求職者が数年後の自分の姿を重ね合わせられる社員を選ぶことが重要です。入社後の成長イメージが具体的になるほど、応募への心理的ハードルが下がるためです。
新卒採用であれば仕事の面白さが分かり始めた入社2年から4年目の若手、中途採用であれば前職の経験を活かして活躍している転職者が適しています。ターゲットの一歩先を行く存在が、最も求職者の共感を呼びます。
自社の理念や行動指針を自然に実践している社員を起用してください。スキルが優秀であっても、社風に馴染んでいない人を掲載すると、採用のミスマッチが起きるからです。
普段から生き生きと楽しそうに働く熱量を持った社員の言葉は、会社のリアルな雰囲気をそのまま伝えます。一緒に働きたいと思わせるカルチャーの体現者が、エンゲージメントの高い人材を惹きつけます。
完璧なエリートよりも、壁にぶつかりそれを乗り越えた経験を持つ社員が最適です。入社前の不安を抱える求職者にとって、挫折からの成長ストーリーこそが最も強烈な安心感になるからです。
入社当時に苦労したエピソードや、先輩のサポートによって克服できた具体的なプロセスを語ってもらいます。リアルな体験談が、求職者の背中を押す最大の原動力になります。
特定の部署や属性に偏らないよう、全体のバランスを設計することが不可欠です。多様な社員を網羅することで、幅広い求職者に自社で活躍できるチャンスがあると感じてもらえるためです。
以下の職種と年次を組み合わせたマトリクスを活用し、バランスよく配置を決定します。
| 職種・部門 | 若手(新卒/第2新卒) | 中堅(中途/プレイングマネージャー) | ベテラン・管理職 |
| 営業・ビジネス | Aさん(2年目:新卒) | Bさん(5年目:異業種中途) | C部長(マネジメント) |
| 技術・開発・専門 | Dさん(3年目:理系卒) | Eさん(4年目:同業中途) | — |
| バックオフィス | — | Fさん(時短勤務・ワーママ) | — |
社員紹介の人選は、自社が今抱えている採用課題から逆算して決める必要があります。課題によって最優先すべき人選の軸が変わるためです。
ここでは、よくある3つの採用課題に応じた具体的ない人選の方向性を解説します。
応募数を増やすためには、挫折と成長のストーリーを語れる社員、または一歩先を行く若手社員を起用します。知名度の低さや仕事の難しさから、求職者が応募を躊躇している可能性が高いからです。
例えば、未経験から苦労して活躍した社員の姿を見せることで、求職者は自分でも受け入れてもらえるという安心感を得られます。入社前の不安を解消し、応募の心理的ハードルを下げることが母集団形成の鍵となります。
入社後のミスマッチや早期離職を防ぐためには、自社のリアルな文化を体現する社員を起用します。会社の本当の価値観を伝えることで、社風に合わない人を事前にスクリーニングできるからです。
業務の大変さとそれを乗り越えたやりがいをセットで語ってもらうことで、入社後のギャップを最小限に抑えられます。耳障りの良い言葉だけでなく、飾らないリアルな姿を提示することが定着率の向上につながります。
特定のターゲット層を増やしたいときは、その狙いたい属性にピンポイントで合致する社員を起用します。求職者は自分と同じような属性の人が職場で活躍している事実を確認したいからです。
例えば、男性中心の職場で女性の採用を増やしたい場合は、実際に活躍している女性社員を大きく掲載します。自社にも活躍できる環境があるという事実を証明することが、新しいターゲット層の獲得には不可欠です。
社員紹介の人選では、デリケートな社内事情や本人の適性を考慮しなければ重大なリスクを招きます。不適切な人選は、サイトの修正コストを増大させるだけでなく、求職者からの信頼を失う原因になります。
選定時に必ず確認すべきチェックリストと、それぞれの注意点を解説します。
直近で退職や休職の予定がある社員の起用は絶対に避けてください。公開後すぐに退職されると、サイトの修正コストがかかるだけでなく、求職者に組織への不信感を与えてしまうからです。
例えば、インタビューを読んだ求職者が入社した際、その社員がすでにいないという事態は早期離職を引き起こします。会社への愛着やエンゲージメントが安定して高い社員を選ぶことが、サイトの鮮度を保つ鉄則です。
経営陣や人事の意見だけで決めた、都合の良い優等生ばかりの人選は避けるべきです。社長のイエスマンばかりが並ぶと、サイト全体が不自然で嘘くさくなり、求職者に見抜かれてしまうからです。
現場のリアルな声を拾うためには、各部署のマネージャーから推薦をもらう形がベストです。多角的な視点で現場の等身大の姿を映し出すことが、採用サイトの信頼性を高めることにつながります。
業務が逼迫している社員や、極端に露出を嫌がる社員への無理な依頼は控えてください。インタビューや撮影には相応の時間がかかるため、通常業務を圧迫して現場の不満を生む原因になるからです。
また、心理的負担が大きい状態での撮影は表情や言葉に硬さが出てしまい、求職者にもネガティブな印象が伝わります。本人の承諾と事前の丁寧な説明を徹底し、協力的な姿勢を得られる環境を整えることが大切です。
社員紹介ページを制作する際、掲載する人数と選定基準のバランスが極めて重要です。人数が多すぎると求職者が迷い、少なすぎると組織の魅力が伝わりにくくなります。
適切な規模と絞り込みの視点を解説します。
採用サイトにおける社員紹介の理想的な総数は3人から8人の間です。なぜなら、読者がすべてのインタビューに無理なく目を通しやすく、組織の多様性も担保できる最適なボリュームだからです。
例えば、中小企業であれば主要職種とバックオフィスから選んだ計3名、複数職種を同時採用する中堅企業であれば6名から8名が目安となります。人数を厳選して掲載することで、求職者の離脱を防ぎ、一人ひとりのストーリーを深く印象づけることができます。
各職種から掲載するメンバーを1人に絞り込む際は、職種のイメージキャラクターとなる人物を選ぶ必要があります。求職者が手本にしやすい人材を見極めるための、具体的な2つの選定基準を解説します。
1人に絞る際は、社内トップの天才ではなく平均より少し上の成果を出している社員を選びます。トップすぎる一匹狼タイプの社員を紹介すると、求職者が気後れして自分には無理だと諦めてしまうリスクがあるためです。
具体的には、会社の仕組みや周囲のサポートを上手に活用して、一歩ずつ着実に成果を出せるようになった社員が適しています。仕事への取り組み方に再現性がある社員を見せることで、求職者は入社後の成功イメージを描きやすくなります。
直近1年以内に前向きな変化を経験した社員を起用することが重要です。現在進行形で変化の中にいる社員は、仕事に対する熱量や生々しい成長実感を言葉に乗せることができるからです。
例えば、最近リーダーに昇進した、新しいプロジェクトの担当になった、初めて後輩の育成を任された、といった経験を持つ社員が該当します。変化の真っ最中にある社員の言葉は説得力が増し、求職者の心を強く動かすコンテンツになります。
人選が決まった後は、公開に向けて戦略的にコンテンツを作り上げる必要があります。ただ話を聞くだけでなく、求職者の心を動かすストーリーに仕立てるための標準的な6つのステップを解説します。
まずはインタビューの明確なゴールを設定し、質問内容を設計することから始めます。ゴールが曖昧なまま取材を行うと、エピソードの核心が定まらず、求職者に響かない形式的な記事になってしまうからです。
例えば、入社前の不安を解消するというゴールであれば、入社前後のギャップやそれをどう乗り越えたかという質問を準備します。事前に着地点を決めておくことで、軸のぶれない有益なコンテンツを制作できます。
対象社員への正式な協力依頼と同時に、事前のアンケート実施を徹底してください。あらかじめテキストで回答の下書きを用意してもらうことで、当日のインタビューの質が劇的に向上するからです。
依頼時には、なぜあなたにお願いしたいのかという理由と期待を添えて、通常業務の調整を促します。本人のモチベーションを高めつつ、事前の思考整理を挟むことで、深みのあるエピソードを引き出しやすくなります。
当日のインタビューと写真撮影は、同日にまとめて効率的に実施します。取材時の熱量や表情をそのまま写真に反映させることで、視覚的にも統一感のあるページが完成するためです。
取材では事前アンケートを深掘りし、撮影では腕組みした真顔ではなく、実際に笑顔で働いている風景をプロのカメラマンに撮ってもらいます。リアルな言葉と生き生きとした表情を組み合わせることで、会社の魅力が真っ直ぐに伝わります。
取材内容をもとに原稿を執筆し、関係者による多角的な確認を行います。機密情報の流出を防ぐだけでなく、本人の意図や現場の実態と乖離した内容が掲載されるのを防ぐためです。
具体的には、執筆した原稿を本人、その直属の上司、最後に人事や経営陣の順番でチェックしていきます。特に通常業務で忙しい現場社員の確認待ちは長引きやすいため、スケジュールには十分な予備日を設けて進めます。
原稿と写真が確定したら、Webサイトのデザインを作成してコーディングを行います。どれだけ素晴らしい文章であっても、スマートフォンで読みづらいデザインでは求職者が途中で離脱してしまうからです。
例えば、文字が詰まりすぎていないか、写真と文章のバランスが適切かを、実際のスマートフォン端末で入念に確認します。ユーザー視点の快適な閲覧環境を整えることが、読了率と応募率を高めるために不可欠です。
最終的なテスト確認をクリアした上で、社員紹介ページを本番環境へ公開します。リンク切れや表示の崩れ、誤字脱字が残ったまま公開すると、企業の信頼性や管理体制に疑問を持たれてしまうためです。
テスト環境を用いて、すべてのリンクが正しく機能するか、すべてのデバイスで美しく表示されるかを検証します。万全の状態でリリースを迎えることで、求職者に対して誠実でプロフェッショナルな印象を与えられます。
人選や制作の段取りが順調に進んでも、原稿の内容や公開後の運用で失敗するケースは少なくありません。求職者の離脱や早期離職を防ぐために、注意すべき4つの落とし穴を解説します。
原稿を作成する際は、抽象的で綺麗な言葉ばかりを並べないように注意してください。今の求職者は、具体性のない理想論ばかりの記事に対して、実態を隠しているのではないかと警戒心を抱くからです。
例えば、理念への共感や仲間との絆といった言葉だけでまとめられた文章は、やりがい搾取の印象を与えるリスクがあります。何時に入社してどのような目標に向けて行動したかという、ビジネスとしての具体的なファクトを記載することが信頼性につながります。
記事の中では、社内用語や業界の専門用語をそのまま使わないように徹底します。自社では当たり前の言葉であっても、他業界からの優秀な転職者や新卒の求職者が読んだ時に、内容を理解できず離脱してしまうからです。
例えば、社内の独自ツールの略称をそのまま載せるのではなく、顧客情報を一元管理する自社システム、というように翻訳して記述します。誰が読んでも一読で理解できる一般的な言葉を使うことが、応募の裾野を広げるポイントです。
会社を良く見せたいあまり、自社の現状を誇張してアピールすることは避けてください。実態とかけ離れた魅力を伝えて採用できたとしても、求職者が入社後にギャップを感じてしまい、高確率で早期退職につながるからです。
例えば、残業なしやアットホームという言葉だけを強調するのではなく、繁忙期の忙しさや厳しい目標管理の実態も伝えるべきです。大変なことと報われることをセットで語る誠実な姿勢が、定着率の高い優秀な人材の確保につながります。
社員紹介ページは、一度公開して満足せず、定期的に情報を更新していく必要があります。数年間にわたって内容を放置すると、サイトの情報と実際の組織の状態との間にズレが生じ、求職者からの信用を失う原因になるからです。
例えば、掲載されている社員がすでに退職していたり、数年前の古い役職のままになっていると、サイトの鮮度を疑われます。年に1回は情報のメンテナンスを行う運用ルールをあらかじめ決めておくことが、採用サイトの価値を維持する秘訣です。
A:自社の採用課題に合わせることです。応募数増加には成長ストーリーを持つ若手、ミスマッチ防止には社風を体現する人材が適しています。
A:全体で3人から8人が目安です。1職種あたり1人に厳選することで、求職者が迷わず深く読み込めるようになります。
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