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チームリーダーのためのウェルビーイング施策例5選

心身の健康や人生の満足度を高める上で重要な概念であるウェルビーイング。

多くの企業でも注目されており、従業員のウェルビーイング向上を目的とした取り組みを行っている企業も増えてきています。しかし多くの場合、施策は経営層や人事部主導で行われるもので、「現場には関係ない」「忙しくてやっていられない」と感じてしまうこともあるのではないでしょうか。

実際には、日々の働き方や空気感を左右するのは現場を指揮しているチームリーダーです。大きな仕組みだけではなく、日々のちょっとした工夫でチームメンバーのウェルビーイングが向上する可能性もあります。

この記事では、現場を指揮するチームリーダーが取り組めるウェルビーイング施策例を5つご紹介します。

この記事の監修者
Masato Yasui

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。

チームメンバーがウェルビーイングに働くことの効果

施策例を紹介する前に、なぜチームメンバーがウェルビーイングに働くことが重要なのかを考えてみましょう。

「人は、安心して働ける場所でこそ力を発揮できる」――これは、リーダーの皆さんなら肌で感じているはずです。Google社の行った研究でも、心理的安全性が、チームのパフォーマンスや創造性を高めることが分かっています。

ウェルビーイングは、単にチームメンバーの「元気な状態」を指すのではありません。「信頼・つながり・成長実感」といった人間らしい充実感も含んだ概念です。つまり、ウェルビーイングを向上させることは、チームの心理的安全性を高め、結果的に生産性や定着率の向上にもつながってくるということです。

チームリーダーが実践できるウェルビーイング施策5選

では、現場で働くチームリーダーが実践できるウェルビーイングの施策にはどういったものがあるでしょう。ここでは以下5つの例をご紹介します。

  1. 1on1の雑談時間を意識的に取る
  2. チェックイン・チェックアウトの時間を設ける
  3. メンバーのらしさを知るワークショップを実施する
  4. 業務の振り返りを感情ベースでも行う
  5. ありがとうを日常にする仕組みをつくる

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

1. 1on1の雑談時間を意識的に取る

メンバーとの1on1を進捗確認や業務改善、目標設定だけの時間にするのではなく、数分でもいいので雑談する時間をとるように心がけましょう。「最近観た映画」「ちょっと嬉しかったこと」など、あえて業務に関係のない話を交わすことで、相手の価値観やコンディションへの理解が深まります。

また、こうした何気ない会話は、メンバー同士の信頼関係を築く上での土台となります。毎回の1on1で「今日はどんな気分?」などの簡単な問いかけをルーティンにすることから始めていきましょう。

2. チェックイン・チェックアウトの時間を設ける

ミーティングの始まりと終わりには「チェックイン」「チェックアウト」の時間を設けるようにしましょう。「チェックイン」「チェックアウト」とは、参加者全員が、自分の感じているや考えていることを一言共有するための時間です。

例えば、チェックインでは以下のような内容の話を行うといいでしょう。

  • 「今の気分を一言で表すと?」
  • 「今気になっていることは?」
  • 「これからのミーティングに期待することは?」

またチェックアウトでは、以下のような内容を取り上げてみましょう。

  • 「今日のMTGで気づいたことは?」
  • 「今の気持ちはどう?」
  • 「これから活かしていきたいことは?」

スカイベイビーズでも全てのミーティングで、チェックインやチェックアウトの時間を設けています。その結果、心理的安全性が高まり、ミーティングの中で積極的に発言する人が増えてきました。

長時間行う必要はありません。チェックイン・チェックアウトの両方とも5分程度で終わらせられるように、一言ずつ全員が話すようにチームメンバーに事前に伝えておきましょう。

3. メンバーのらしさを知るワークショップを実施する

チームで成果を出すには「個々の違いを理解し合うこと」が必要不可欠です。強み診断(ストレングス・ファインダー)やMBTI診断などを使ったワークショップを行うのもひとつの手です。

スカイベイビーズでは、自社で開発した「ソラミドウェルビーイング(しごととあなたのウェルビーイング診断)」を活用し、お互いの状態を知る機会を設けています。診断結果を共有しながら「どんな要素を伸ばしたいか」「伸ばすためにできそうなアクションはないか」といった対話を行い、メンバー同士の理解を深めています。

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4. 業務の振り返りを感情ベースでも行う

業務の振り返りは、「やったこと」だけでなく「どう感じたか」もセットで行うようにしましょう。たとえば、週次の振り返りで「今週、嬉しかったこととしんどかったことは?」という問いかけをしてみてください。

感情を言語化する習慣がつくと、メンバー自身が自分の状態を客観的に捉えられるようになりますし、他のメンバーが共感やねぎらいの言葉をかけることで、安心感や一体感が高まります。

業務の振り返りは結果やタスクだけに焦点が当たりがちですが、メンバーの感情にも焦点を当てることで、チームの空気が柔らかくなり、安心して働ける土壌が育ちます。

5. ありがとうを日常にする仕組みをつくる

感謝の言葉は、チームメンバーのウェルビーイングを育む上でとても重要です。カルフォルニア大学の研究では、「ありがとう」と誰かに伝えることは、健康や幸福度に良い影響を与えることが示されています。

そのため、以下のような感謝の言葉を伝えやすい仕組みづくりを行っていきましょう。

  • チームチャットに「ありがとうスレッド」を作り、気軽に投稿できるようにする
  • 定例会議の最後に「今週のありがとうタイム」を1分だけ設け、感謝の言葉を伝え合う
  • 付箋やコメントカードを使って、メンバー同士で感謝を伝える「Thanksカード」の文化をつくる

このように、自然な感謝のやり取りが生まれる場を設計することで、チーム全体の関係性が温かくなり、日々の小さな貢献にも光が当たるようになります。

チームメンバーのウェルビーイングを高めるための施策は小さく始める

これらの取り組みをチームに取り入れる際に大切なのは、「やらなきゃいけない」という義務感を持ち込まないことです。ウェルビーイングやチームビルディングは、正解がひとつではありません。だからこそ、完璧を目指すよりも「ちょっとやってみよう」「試してみよう」という軽やかな姿勢で始めることが重要です。最初から全部取り入れようとせず、まずはひとつだけでもいいので実践してみましょう。

チームメンバーのウェルビーイングの実現は、リーダーのちょっとした気づかいから

ウェルビーイングと聞くと、大げさな取り組みが必要になると感じるかもしれません。でも実際には、日々のコミュニケーションの中で育まれるものです。メンバーが「ここにいていい」「ちゃんと見てもらえている」と感じること。それが、強くてしなやかなチームの土台になり、メンバーのウェルビーイングの実現につながるはずです。

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