「幸福学」研究の第一人者、前野隆司氏と共同研究したサーベイ『ソラミドWell-being』を通して、次世代の自由でフラットな組織を模索する


若手の離職防止に向けた効果的な施策をお探しの企業へ。Z世代をはじめとする、若手社員が辞める本当の理由を解消するには、以下の3つのアプローチが欠かせません。
給与や待遇の改善にとどまらず、自律性や働きがいといったウェルビーイングを高めることが定着の鍵です。
本記事では、ウェルビーイング経営支援や独自計測ツールの開発を行う株式会社スカイベイビーズの監修のもと、若手特有の離職理由と具体的な防止策をわかりやすく解説します。
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株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。
若手社員が組織を去る背景には、働きがいや成長実感の不足といった構造的な要因が潜んでいます。最新の意識調査から見えてくる、若手が会社を見限る5つの根本的な理由を見ていきましょう。
残業が少なく人間関係が良好な職場であっても、自己成長が見込めないと判断した若手は退職を選びます。今の環境に留まることで、自分の市場価値が上がらないのではないかという、キャリアに対する焦りが生じるためです。
周囲が優しく接してくれても、他社で通用するスキルが身につく実感が湧かなければ、彼らの不安は消えません。スキルアップや成長の機会を提供し、将来への期待感を持たせることが定着には不可欠です。
若手社員は給与の低さ以上に、自分の得意なことや持ち味を仕事で発揮できない状況に強いストレスを感じます。個人の適性を無視した画一的な業務割り当ては、自分の居場所がないという諦めにつながってしまうからです。
実際に仕事で能力を生かせないことが、離職理由の上位に挙がっていることからも、この傾向は明らかです。一人ひとりの個性や適性を正しく見極め、強みを活かせる配置を行う取り組みが求められます。
年功序列や横並びの不透明な評価制度は、若手の組織に対するエンゲージメントを著しく低下させます。自分が挙げた成果が、ダイレクトに報酬やキャリアに連動しない環境では、強い不公平感を抱きやすくなるためです。
個人の成果で評価されないことへの不満が、若手層を中心に急増しているという調査データも存在します。納得感のある評価基準を提示し、個人の成果と貢献を正当に認めるフェアな体制づくりが必要です。
タイムパフォーマンスを重視する若手は、目的や意味を感じられない業務や無駄な残業を極端に嫌います。貴重な時間が、非効率な慣習や背景のわからない作業に費やされることに、強い拒否反応を示すためです。
残業や休日出勤に対する不満が、20代の退職理由の上位を占めていることからも、価値観の変化は明白と言えます。業務の社会的意義や目的を丁寧に伝え、納得感を持って取り組める環境を整えることが大切です。
会社から一方的に決められた部署や上司の下で働くという環境は、現代の若手にとって大きなリスクとなります。与えられた環境を選択できないことによる不満を持ちやすく、人間関係でつまずくと耐える前にリセットを選ぶ傾向があるためです。
彼らは組織の中で、自らの意志でキャリアを選択できる自己決定権を強く求めています。適切な選択肢を用意し、仕事や環境に対する当事者意識を高めてもらうことが重要です。
若手社員は、必ずしも会社自体を嫌いになって辞めるわけではありません。適切な対話や選択肢があれば、一度は退職を考えた若手が思いとどまるケースも多く存在します。
彼らが自社での活躍を再び決意する3つの理由について解説します。
社内で部署や業務を変更できる柔軟な選択肢があると、若手は退職を踏みとどまります。現在の業務や人間関係が合わないと感じた際、他に逃げ道がないと社外への転職を選ばざるを得なくなるためです。
社内FA制度などで別部署へ異動できる道が用意されていれば、退職リスクを負わずに社内で再挑戦する意欲が芽生えます。社内でのキャリアの選択肢を提示し、心理的な閉塞感を取り除く取り組みが定着を促します。
自分の本音や悩みを否定せずに受け止めてくれる存在がいることで、若手は組織への信頼を取り戻します。仕事への違和感や将来への焦りを抱えた際、上司や人事が心理的安全性を保ちながら話を聞いてくれるだけで、大きな安心感を得られるからです。
頭ごなしに否定するのではなく、悩みに共感し、一緒に解決策を模索する姿勢が彼らの心に響きます。孤立を防ぎ、職場での良好な人間関係を築くことが離職防止に大きく寄与します。
現在の業務が、自分の成長や将来にどう役立つのかを理解できた瞬間、若手は今の職場にとどまる理由を見出します。効率性を重視する彼らは、目的が見えない作業を単なる雑務だと捉えてしまいがちです。
しかし、対話を通じて、その仕事が将来のスキル獲得に直結していることや、社会への貢献につながっていると腹落ちすればモチベーションは回復します。日々の業務に意味や価値を感じられるようサポートすることが欠かせません。
若手の離職を防ぐには、彼らの自律性と納得感を高めるアプローチが不可欠です。ここでは成功企業の事例を踏まえ、働きがいを高めながら若手の定着を実現するための4つの具体的な取り組みを解説します。
若手の定着には、会社が一方的に環境を決めるのではなく、自らキャリアを選択できる制度の導入が極めて効果的です。与えられた環境に対する不満が生じた場合でも、自己決定権があれば主体性が生まれ、前向きな意識へと変化するためです。
上司を選べるメンター制度や異動希望を提出できる仕組みを整えることで、不満を解消し前向きに仕事へ取り組む姿勢を引き出せます。自律性を尊重する風土への転換が、優秀な人材の外部流出を強力に防ぎます。
若手の納得感を高めるには、年1回の査定に頼るのではなく、高頻度で透明性のある定期面談へ移行する必要があります。公平性やスピード感を重視する若手にとって、評価基準や自分の進捗が見えない状態は大きなストレスとなるためです。
短時間であっても週1回程度の面談を実施し、小さな達成の承認と軌道修正を繰り返すことで、期末の評価ギャップを防げます。評価への不信感をなくし、会社と個人の目線をすり合わせ続けることが定着の基盤となります。
スキルの習得だけでなく、その仕事が社会や顧客にどう貢献しているかを実感できる目標設定が若手の心をつなぎ止めます。単に能力を高めるだけの環境では、市場価値が上がった段階でより条件の良い他社へ転職してしまうリスクがあるからです。
自社の理念や社会的意義といったパーパスを土台とし、その上に個人の育成プランを乗せることで、組織へのエンゲージメントが育まれます。働く意味ややりがいを実感できる環境を整えることが、流出防止の防波堤となります。
精神論に依存せず、物理的な仕組みによって不合理な長時間労働を削減することが若手の定着には必須です。言葉で残業削減を呼びかけるだけでは解決に至らず、非効率な労働を強いる環境は若手から拒絶されてしまうためです。
人感センサーの導入で強制的に退社を促すなど、システムを活用した不可逆なアプローチで環境を改善する必要があります。心身ともに健康で働ける基盤を仕組みで守ることが、安心して長く働ける組織の前提条件となります。
若手の離職防止策を進める際、中堅やベテラン層と同じ感覚で接すると逆効果になるおそれがあります。Z世代特有の価値観を踏まえ、施策を成功させるための4つの注意点を解説します。
若手に指示や施策を展開する際は、その目的や背景を丁寧に説明することが欠かせません。組織の決まりだからという理由だけで行動を強制されると、時間を無駄にされたと感じ意欲を失ってしまうためです。
納得感を重視する世代にとって、自分のキャリアや業務にどう役立つのかが見えない作業は大きな負担となります。伝える側が目的を明確に言語化し、納得して取り組める文脈を提供することが定着の鍵です。
若手の離職を防ぐために、過度に負荷や責任を奪うような過保護なマネジメントを行うのは避けるべきです。単に楽なだけの環境では、このままでは他社で通用するスキルが身につかないという焦りや不安を生み出してしまうからです。
労働環境の整備は前提としつつも、適度な難易度の業務や挑戦の機会を提供することが求められます。安心感を確保しながらも心地よいストレッチ目標を与えることが、真の成長実感と定着につながります。
若手との面談を、単なる業務の進捗確認や上司からの説教の場にしてしまってはいけません。彼らにとっての定期面談は、本音を話し、自身のキャリアや課題について安心して相談するための貴重な機会だからです。
施策として面談を導入しても、上司からの一方的な指導に終始すると若手は心を閉ざしてしまいます。傾聴の姿勢を徹底し、対等な対話の場として機能させることが、信頼関係の構築と離職リスクの低減につながります。
若手社員に対して、会社への滅私奉公や恩返しといった忠誠心を直接求めるアプローチは望ましくありません。彼らの意識の軸は常に自分のキャリアにあり、会社はそのための成長の場という感覚を持っているためです。
組織のために尽くすことを求めるのではなく、この環境で成果を出すことが本人の成長にどう還元されるかを伝える必要があります。個人の自己実現と組織の発展が重なるポイントを見出し、対等なパートナーとして伴走する姿勢が重要です。
A:給与への不満だけでなく、「この職場で成長できるかという不安」や「自分の強みを生かせない環境」など、働きがいや成長実感の欠如が根本的な原因です。
A:働き方やキャリアの「自己決定権」を与え、高頻度な面談を通じて透明性のある評価と明確な成長実感を提供することです。
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