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外に出ることが自分の枠を壊す!海外への旅やNGO活動を通して見えてきた、自身のウェルビーイング

人が心身ともに満たされた状態であることを指す“ウェルビーイング”。スカイベイビーズではウェルビーイング経営を推進し、メンバーたちが良い状態で働き、生きることを大事にしています。

セールスを担当する橋本さんは、学生時代から海外に出かけ、さまざまな経験をしてきました。外の世界に触れることで価値観が変わり、人生が満たされて良く生きられるようになったといいます。どのような経験が橋本さんのウェルビーイングの元になっているのか、海外での活動や行くことで得られる感覚について伺いました。

Masataka Hashimoto

中食業界から大手広告会社に転職し、飲食業に関するWeb関連の広告営業を経験。独立志向があり、飲食店経営も視野に入れて活動するが、コロナ禍で保留となってしまう。その時期に出会ったスカイベイビーズの理念に共感して仲間に加わり、セールスを担当している。

学生時代にワーキングホリデーに行き、世界各国を旅した経験も豊富。訪れた中で一番好きな国はインド。次のステップとして海外に滞在しながら仕事をする準備を進めている。

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NGO活動で海外の子どもたちと環境の大切さを考える

──最初に、スカイベイビーズでどのような仕事を担当されているか教えてください。

橋本

キャリアの最初は新卒で食品業界に入りました。中食業界、例えばデパ地下の惣菜売り場なんかがそれにあたりますが、そうした世界で販売の仕事をしていました。その後Webの世界に転身し、飲食関係でWebを通じた集客や広告の仕事をしていました。スカイベイビーズに入ったのは「自然体で、生きる。」という理念を見て共感したから。こちらでもWebを通じてセールスを担当し、制作関連の案件化など、新規のお客様を獲得する活動をしています。スタートが飲食関係なので今もそちらに興味はあり、飲食店のサポートなど、個人でも経験を活かした仕事は継続して行っています。

──スカイベイビーズの理念にひかれたということですが、橋本さんにとっての“自然体”とは?

橋本

うまく言葉にしづらいですが、自分が働きたい人と働き、好きなことで、好きな場所で働く…といったところでしょうか。自分に嘘をつかないとか、無理をしない状態という感覚がありますね。

──そんな橋本さんは、プライベートでは海外にたびたび行かれ、多彩な活動をされていると伺っています。どのような国に行き、何をしているのか教えてください。

橋本

もともと旅行は好きで、いろんなところに行っていました。学生時代にはカナダにワーキングホリデーで1年住みました。その他、20代の頃は観光目的も大きかったですが、いろんな国に行きました。タイ、フィリピン、インド、中国、韓国などアジアの国々が好きで、観光名所めぐりというよりは、その国の日常が見えるような旅の仕方をしていたと思います。インドなんかは人も魅力的だし、ガンジス川の光景など、とても印象に残っています。

ここ数年は、知り合いを通じて接点を持ったNGO活動に参加させていただくようになりました。環境保護に関連した活動を行っているNGOで、発展途上国への支援として木を植えたり、学校でワークショップを行うスタディツアーのようなことをしています。ファシリテーターとして木が環境にどういう影響を及ぼすのか、どうすれば環境が良くなるのかといったことを子どもたちと話し合い、けん玉や書道といった文化交流も行います。そちらの活動でインド、直近ではケニアに行きました。

──学校にもいろいろあると思いますが、どのようなところに行かれるんですか?

橋本

いろんな学校があり、進学校や一般的なレベルの学校、目の見えない子どもたちが通うような学校にも行きました。訪問するのは教育がそこまで行き届いていない、少し田舎の学校が多いですね。田舎に行くと学びが限られていることも多く、そういうところで生きる子どもたちに、どうすれば環境に意識を向かわせられるかを考え、向き合う感じになります。

NGO活動をすることで気付いた、自分の生きてきた世界の豊かさ

──普通の働き方だとなかなかできなさそうな活動ですね。海外に行き、日本とのギャップを感じる部分は?

橋本

よくいわれる時間の感覚の違いは感じます。最近行ったケニアだと、待ち合わせも1時間以上遅れるのは普通でした(笑)。日本人からするとルーズという表現になりますが、それが当たり前の世界です。もう一つ印象に残るのは、プライベートをとても大切にすることです。私生活を充実させながら、仕事も必要なだけ頑張るというスタイルです。日本も徐々にワーク・ライフ・バランスが重視されてきていますが、あちらはそれが基本でした。

──それが向こうの方たちにとってはウェルビーイングな状態ということでしょうか。

橋本

自分の意見をまっすぐに言い、自分の感覚や時間を大事にしているということなので、そうなんだと思います。特に家族のつながりを大事にするのは顕著ですね。マサイの村を訪問したとき、家族はもちろん、隣の住民たちも含めて大事にしているのが感じられ、みんなで助け合う様子は、映画で見る昭和の日本のようでもありました。彼らにとってはそれがあるべき良い状態なのでしょうね。

──子どもたちと触れ合うことで気づいたことはありますか?

橋本

改めて感じたのは、日本は豊かで、自分の育ってきた環境が恵まれているということです。アフリカにも裕福な人や場所はありますが、田舎に行くと格差が大きく、中でも障がいがある子たちは教育が行き届かない状況で、学校の外のことをほとんど知りません。そして学校を出ても働き口がない、という現実があります。

一方で、向こうにとっては僕らのような人と触れ合うことで、外の社会を知り、外から物事を見たりできて、新しい価値観を獲得することにつながります。最初はどうなるかなと思っていましたが、そうした子どもたちと触れ合うことで「これを教えたいな」「もっとこれを知って欲しいな」といった、子どもたちともっと関わりたい欲求が強くなりました。NGO活動は今の自分たちが何をできるのかを考える、いい機会になっています。

「自分は自分でいい」価値観を大きく変えたワーキングホリデー

──そもそも、橋本さんにとって海外に行くことはどんな意味を持っているのでしょう?また、海外に行くようになったきっかけは?

橋本

きっかけからお話すると、私は学生時代にワーキングホリデーを体験しています。そこで価値観がガラリと変わりました。

──ワーキングホリデーに行こうと思われたのはなぜですか?

橋本

当時大学3年生でしたが、そのままなしくずしに就職することにしっくりいかなかったんです。というのも、学生時代は自分に自信がなく、自分のことを肯定できないし、好きではなかったです。就活用の自己分析もできず、就職してもうまくいく気がしませんでした。もともと勉強も得意じゃないし、中・高とサッカーをやっていて、それもすごく上手ではなかったです。ただ、サッカーは練習して少しずつできることも増えて、劣等感を克服するという体験はできていたんです。でもやめたあとはまた自信がない自分に戻ってしまって…。燃え尽き症候群もプラスされ、やることを見いだせないまま大学生活を送っていました。そんな自分を克服するための手段が、ワーキングホリデーでした。勉強も部活も、もともとあるレールの上を走っていたような感覚でしたが、そうしたものがゼロの状態で、自分発信で何かに挑戦をするのがいいなと思ったんです。知り合いのいない土地に住み、英語をしゃべれるようになりたい、という目標を立てて実行したという流れです。

──自信がないといいつつ、行動に移せただけでもすごいです。ワーキングホリデーに行き、どのような変化がありましたか?

橋本

価値観が変わり、日本にいるときは好きじゃなかった自分を肯定することができました。

カナダでは自分が大好きという方にたくさん出会いましたが、そういう人たちと接することによって、「自分らしくいていいんだ」「今のままの自分でぜんぜん構わないんだ」と思えるようになっていったんです。振り返ると、日本にいるときは「これができないから駄目」とか、誰かと比べて劣等感を持つことが多く、それが自分を嫌いになることにつながっていました。でも、海外の人たちの自分自身に肯定的な感覚に触れて、認識が変わったんですよ。「駄目なところがあっても、どんな自分でも、それこそ自分。それでぜんぜんいいじゃないか」って。就職にも意欲的になって、衣食住に関わる仕事をしたいと思うようになり、帰国後に中食業界への就職につながりました。

今では自分自身を好きですし、自分を認めることができたあの感覚を忘れないために、海外に行き続けているといえますね。海外に限らず、日本国内でも自分の知らない世界を知りに行くことを意識的にやっています。

──自分を縛っているものから開放される方法が、海外に行くことだったんですね。

橋本

まさにそうです。自分の凝り固まった「枠」のようなものが、海外に出ていくと取り払われる感覚があります。まさにウェルビーイングな状態です。別の社会と接点を持ち、自分の生活や心身のケアをしていくための方法が、自分にとっては海外に行くことだと今は認識するようになりました。

それに、外の世界を知ると日常が愛おしくなりますね。外国には本当に過酷な環境のところも多いです。だから平穏な日常が最高のものだと思えるようになるというか。朝天気が良くて、コーヒーを入れて飲む、みたいなささいなことでもすごく幸せに感じます。常に自分がウェルビーイングな状態かどうか、細かく気にしているわけではないんですが、ふとした瞬間にそれを感じられるような生活ができていると思います。

自分にとってのウェルビーイングを、この先も求め続けていく

──スカイベイビーズで仕事をする際にも、そうしたウェルビーイングな状態を感じる瞬間はありますか?

橋本

あります。メンバーと触れ合うときはまさにそれですね。特に年に2回、オフィスに集まる機会がありますが、みんなに直に会うと実感します。ウェルビーイングをはじめいろんなことを会議で話し、夜もお酒を飲んで語り合いますが、自分1人だけではなく、メンバーといっしょにいられることや、同じ目線でいられることに充実感でいっぱいになります。

──橋本さんとしては、世の中の人がもっとウェルビーイングを感じるには、どうすればいいと考えられますか?

橋本

ウェルビーイングっていろんなアプローチがあっていいと思います。自分にとってワクワクしたり、テンションが上がることってどこかにあるはずです。それを見つけ出すことをどんどんやっていけばいいんじゃないかな。

──今後スカイベイビーズで、あるいは自分自身でやってみたいと思われていることは?

橋本

コロナ禍ではなかなかできませんでしたが、海外に行きながら仕事をしたいと思っています。短期間の滞在ではなく、1年のうち1/3くらいをいろんな国に住みながら仕事ができたら面白いし、そうすることで生まれるプロジェクトもあると思います。一つのところにずっといるのは得意ではないので、そういう方が自分に向いている気がしますね。今も海外に行くときは、「ここで働いたらどういう問題が出てくるのかな」とか、行く先々で働くことを想定した情報収集や、脳内シミュレーションをしています。どんなふうに実現できるかはわかりませんが、自分にとっていい状態であり、いい在り方を追求したいので、この先もいろんな可能性を探りながら、自分自身のウェルビーイングを実現し続けていけたらと思います。

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