「幸福学」研究の第一人者、前野隆司氏と共同研究したサーベイ『ソラミドWell-being』を通して、次世代の自由でフラットな組織を模索する


採用広報が上手い企業の成功事例には、不都合な真実を隠さない情報の透明性、理念の証明、ターゲット特化という共通の成功法則があります。この記事では、株式会社スカイベイビーズ監修のもと、オウンドメディアや公式発信を通じて採用広報を成功させている企業8選を徹底解説します。
知名度に頼らずに優秀な人材を惹きつけるための着眼点や、自社に活かすための戦略カスタマイズ方法がわかります。

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。
採用広報が上手い企業を分析すると、共通する重要な要素が見えてきます。単なる情報発信にとどまらず、求職者の視点に立った戦略的なアプローチが行われていることが特徴です。
まずは、多くの成功企業に共通している3つの法則について具体的に見ていきましょう。
採用広報で成果を出すためには、企業の課題や厳しさを包み隠さず開示することが極めて有効です。良い面だけをアピールすると、入社後のミスマッチを招く原因になります。
あえて不都合な真実もオープンに伝えることで、求職者からの信頼が高まります。結果として、カルチャーに合致した熱量の高い人材が集まるようになります。
理念への共感を高めるためには、言葉だけでなく行動で証明することが重要です。成功している企業は、ミッションやバリューが現場でどのように体現されているかを具体的なエピソードで発信しています。
さらに、それらを支える社内制度と紐付けることで、求職者に対して強い説得力を持たせています。
効果的な採用広報を行うためには、ターゲットを絞り込んだ情報発信を行う必要があります。万人受けを狙うのではなく、自社が本当に採用したい層が求めている独自の価値や働き方に特化することが大切です。
ターゲットのニーズに深く刺さるコンテンツを作ることで、質の高いエントリーへ繋がります。
ここからは、独自の戦略で採用広報を成功させている具体的な事例を詳しくご紹介します。各社がどのような目的を持ち、どのようなコンテンツを発信しているのかに注目してください。
それぞれの企業が持つ特徴的な取り組みを参考に、自社に応用できるポイントを探っていきましょう。
株式会社SmartHRは、公式noteをハブとして、企業の透明性を武器にした採用広報を展開しています。求職者の不安を解消する情報開示の仕組みが特徴です。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | 株式会社SmartHR |
| 参考URL | https://note.com/smarthr_co |
| ポイント | オープン社内報からの進化 |
| 応募前の認知率が驚異的 | |
| 手の内まで明かす誠実さ |
かつて展開していたオープン社内報の精神を受け継ぎ、社内イベントや制度の意図、現場のリアルな課題までを積極的に社外へ公開しています。本来はクローズドな情報をオープンに届けることで企業の透明性を極限まで高め、求職者からの圧倒的な信頼を獲得する基盤となっています。
公式noteを中心とした継続的な情報発信により、潜在層へのアプローチを極めて高いレベルで実現しています。実際の社内調査でも入社者の大半が応募する前にこれらの発信コンテンツを認知し、熟読しています。
採用広報が単なる認知拡大にとどまらず、直接的なエントリー獲得に大きく寄与している証明です。
面接で重視する評価基準や、選考プロセスの裏側といった、通常はブラックボックスになりがちな採用情報まで公式noteで詳細に開示しています。企業側の手の内を誠実に明かすことで候補者が抱く選考への不安や疑問を徹底的に解消し、志望度の向上と選考辞退の防止に繋げています。
株式会社サイバーエージェントは、公式の採用プロファイルを通じて等身大の発信を行っています。独自のカルチャーを論理的に伝える手法が強みです。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | 株式会社サイバーエージェント |
| 参考URL | https://www.cyberagent.co.jp/careers/ |
| ポイント | 覚悟を求めるリアルな発信 |
| 独自の社内制度の言語化 | |
| 若手社員の活躍ストーリー |
きらびやかなイメージだけでなく、成長に伴うハードさや成果主義のリアルな側面も包み隠さず発信しています。
入社後に求められる覚悟やカルチャーへの適応を事前に提示することでミスマッチを防ぎ、同社のスピード感や挑戦的な環境に本当の意味でマッチする熱量の高い人材だけを惹きつけています。
独自のユニークな社内制度や組織活性化の取り組みを具体的に公開しています。
これらの制度が形骸化せず、実際にどのように運用され、社員の成長を支えているかをロジカルに言語化して伝えることで、求職者に対して挑戦を応援する文化を強烈に印象付けることに成功しています。
年次に関係なく、大きな裁量を持ってプロジェクトを牽引する若手社員のリアルな経験談を多数発信しています。
単なる成功美談ではなく、打席に立つまでの葛藤や、修羅場をくぐり抜けた具体的なプロセスを描くことで、自己成長を強く望む優秀な層の心を動かす強力な動機付けとなっています。
株式会社グッドパッチは、デザイン組織としての思考プロセスや、組織の変遷を赤裸々に発信しています。圧倒的なストーリー性が求職者を惹きつけます。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | 株式会社グッドパッチ |
| 参考URL | https://careers.goodpatch.com/ |
| ポイント | デザインの力を信じるカルチャー |
| メンバーのリアルな葛藤と成長 | |
| 組織崩壊から得た学びの開示 |
デザインの力でビジネスを前進させるというミッションを軸に、全社一丸となった発信を行っています。
単に綺麗な成果物を作るだけでなく、クライアントの課題にどう向き合ったかという思考のプロセスを言語化して発信することで、同じ志を持つ優秀な人材を惹きつけています。
第一線で活躍するデザイナーやマネージャーが、プロジェクトの裏側や直面した壁、それをどう乗り越えたかの生々しい体験を語っています。
華やかな実績の裏にある泥臭い努力やリアルな葛藤をあえて開示することで、求職者が入社後の自身の成長ステップを具体的にイメージしやすい仕組みを構築しています。
かつて経験した急拡大に伴う組織崩壊の危機と、そこからどのようにカルチャーを再構築したかというプロセスを赤裸々に公開しています。
失敗を隠さず、そこから得た教訓を誠実に共有する姿勢が企業の圧倒的な透明性と信頼感に繋がり、本質的なカルチャーマッチを生む強力な呼び水となっています。
株式会社ゆめみは、先進的な組織づくりのノウハウや技術的な知見をオープンに発信しています。技術者層から圧倒的な支持を集める戦略です。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | 株式会社ゆめみ |
| 参考URL | https://www.yumemi.co.jp/ |
| ポイント | 徹底的な組織の民主化の公開 |
| 知見や勉強会のオープンソース化 | |
| ユニークな社内制度の言語化 |
全員CEOや給与自己決定制度など、従来の企業常識を覆す自律分散型の組織運営の実態をリアルタイムで発信しています。
理想論だけではなく、実際の運用で生じた課題やその解決策までを包み隠さずオープンにすることで、自律的に働きたいクリエイターの関心を強く惹きつけています。
社内で行われている高度な技術勉強会や研修資料、評価基準のガイドラインなどを積極的に外部へ無料公開しています。
組織の知見を業界全体に還元するオープンな姿勢を示すことで技術者コミュニティからの深いリスペクトを獲得し、広告費に頼らない質の高い直接応募の獲得に繋げています。
有給取り放題や勉強し放題など、一見破天荒に見える制度の背景にある、なぜこの制度精度が必要なのかというロジックを丁寧に言語化しています。単なる福利厚生のアピールではなく、一貫した組織哲学として発信することで、制度の目的を正しく理解した優秀な人材の獲得に成功しています。
株式会社マネーフォワードは、組織の根幹にある価値観を社員のエピソードを通じて発信しています。一体感のある組織風土が伝わる設計が特徴です。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | 株式会社マネーフォワード |
| 参考URL | https://recruit.moneyforward.com/ |
| ポイント | MVVの徹底した発信 |
| 多様な職種のリアルな業務プロセスの開示 | |
| 入社前後のギャップをなくす情報の透明性 |
同社の根幹であるミッション・ビジョン・バリューやカルチャーを、採用サイトを通じて一貫して発信しています。
社員が日々の業務でどのようにバリューを体現しているかを具体的に描くことで、スキルマッチだけでなく、カルチャーに深く共感した熱量の高い人材の獲得を実現しています。
エンジニア、ビジネス、コーポレートなど、多種多様な職種の社員が登場し、それぞれのリアルな業務内容やプロジェクトの裏側を公開しています。
どのような課題に直面し、どう解決したかという具体的なプロセスを開示することで、求職者が入社後の働くイメージを非常に掴みやすい設計にしています。
良い面だけでなく、組織の課題や今後乗り越えるべき壁についても誠実にオープンにしています。
こうした情報の透明性を高く保つことで求職者との相互理解を深め、選考中の志補度向上に繋げるだけでなく、入社後に「こんなはずではなかった」というギャップが生じるのを防ぐ効果的な役割を果たしています。
株式会社ベーシックは、価値観とのマッチングを重視し、経営層が先頭に立って情報発信を行っています。トップの想いがダイレクトに届く手法です。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | 株式会社ベーシック |
| 参考URL | https://recruit.basicinc.jp/ |
| ポイント | コアバリューの徹底的な言語化 |
| 経営層による積極的な情報発信 | |
| カルチャーマッチ重視の選考プロセスの開示 |
同社が大切にする価値観や行動指針を、具体的なエピソードを交えて詳細に言語化しています。
単なるお題目ではなく、実際の業務でどのようにバリューが発揮されているかを示すことで、価値観に深く共感し、同じ方向性を向いて働ける人材の惹きつけに成功しています。
経営陣自らが会社のビジョン、今後の事業戦略、さらには組織の課題までを等身大の言葉で継続的に発信しています。
トップの考えが常にクリアに開示されていることで求職者に対して高い透明性と安心感を提供し、入社後のミスマッチや期待値のギャップを未然に防いでいます。
選考においてどのような対話が行われ、何を基準に評価しているかという採用プロセスの裏側を公開しています。
企業側が求めるカルチャーマッチの基準をあらかじめ明示することで候補者が納得感を持って選考に進むことができ、結果として志望度の高い優秀な人材の獲得に繋げています。
株式会社キャスターは、リモートワークという独自の働き方に特化した採用広報を行っています。新しい組織のあり方を提示するコンテンツが魅力です。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | 株式会社キャスター |
| 参考URL | https://careers.cast-er.com/ |
| ポイント | フルリモートワークのリアルな可視化 |
| 組織の多様性と柔軟な働き方の提示 | |
| 地方や潜在層へのダイレクトなアプローチ |
創業時から全社で実践しているフルリモートワークの具体的な業務の流れやコミュニケーションの工夫を細かく可視化しています。
在宅勤務におけるメリットだけでなく、自己管理の重要性といったリアルな側面も伝えることで、リモート環境で真に成果を出せる人材を厳選しています。
日本全国、さらには海外から参画する多種多様なバックグラウンドを持つ社員の働き方を紹介しています。
固定化されたオフィス勤務にとらわれない柔軟なキャリア形成の可能性を提示することで、ライフステージの変化に合わせた働き方を望む優秀な潜在層の注目を強く集めています。
一般的な都市型の採用活動とは異なり、地方在住で高いスキルを持ちながらも就業機会に恵まれなかった層へ向けた発信を強化しています。
自社の働き方が地方創生や個人の可能性を広げる選択肢であることを伝えることで、既存の求人媒体に依存しない独自の母集団形成を確立しています。
株式会社ベイジは、プロフェッショナルとしての圧倒的なナレッジと論理的な思考を開示しています。厳格な基準が質の高いマッチングを生みます。
| 項目 | 内容 |
| 企業名 | 株式会社ベイジ |
| 参考URL | https://recruit.baigie.me/ |
| ポイント | 圧倒的なナレッジのオープン化 |
| 徹底したロジックとプロセスの公開 | |
| 少数精鋭組織の厳格なカルチャー発信 |
業務で培ったWeb制作やBtoBマーケティングの高度な専門ノウハウ、社内のワークフローを惜しみなく一般公開しています。
この発信自体が同社の高い技術力とプロフェッショナルとしての姿勢を証明する強力なエビデンスとなっており、知的好奇心旺盛な優秀な人材を惹きつけています。
デザインやライティングといった感覚的に捉えられがちな業務を、すべてロジカルに言語化して解説しています。
自社がどのように考え、どのように成果を出すかという仕事のプロセスを徹底的に開示することで、同社の論理的なアプローチに共感し、高め合いたいと願う層を厳選しています。
楽しそうな雰囲気だけではなく、プロフェッショナルとして求められる成果の厳しさや、自律的な学習姿勢の必要性を明確に発信しています。
組織のリアルな基準を等身大で提示することで応募段階での甘えを排除し、少数精鋭の環境で圧倒的に成長したいという強い覚悟を持った人材が集まっています。
他社の成功事例を自社に導入する際は、表面的な施策を真似るだけでは成果に繋がりません。事例の背景にある意図や構造を正しく見抜き、自社向けにカスタマイズして取り入れることが重要です。
ここでは、コンサルタントの視点から成功事例を自社に活かすための具体的な着眼点を解説します。
他社の事例を見る際は、その施策が自社のどの課題を解決するためのものかを特定することから始めます。採用の課題は「認知の不足」「志望度の低さ」「入社後のミスマッチ」の3つに大きく分類されます。
例えば、知名度を上げたい企業がミスマッチ防止のための詳細な情報開示を真似しても、期待する成果は得られません。自社が今解決すべき課題を明確にし、それに合致した目的を持つ他社の構造をベンチマークとして取り入れることが成功への近道です。
採用広報の発信ネタに悩む企業は、社内にある当たり前の日常に目を向ける必要があります。多くの企業は発信できる特別なネタがないと考えがちですが、求職者が求めているのは等身大のリアルな情報です。
日々の業務プロセスや、現場で大切にしているこだわり、プロジェクトの舞台裏などはすべて強力なコンテンツになります。他社の事例を参考にしながら、自社では当たり前になっている組織の特色や魅力を掘り起こし、言語化していく視点が大切です。
採用広報を成功させるためには、他社の施策をそのまま真似るのではなく、自社のリソースに合わせてカスタマイズする必要があります。他社がオウンドメディアやSNSで成功しているからといって、目的が曖昧なまま運用を始めると、更新自体が目的化してしまいます。
自社の採用フェーズや運用に割ける人員を考慮し、まずは経営陣の発信から始めるなど、身の丈に合った形に変形させます。手段を目的化させず、採用成果に直結する持続可能な仕組みを作ることが重要です。
A:不都合な真実を隠さない情報の透明性、理念をエピソードや制度で証明する姿勢、ターゲットに特化した発信の3点です。
A:可能です。自社の日常や専門ノウハウを実直に言語化すれば、独自の魅力として求職者に深く刺さります。
自社に合う採用広報の進め方がわからない、あるいは発信すべき自社の強みが見出せないと思ったら、業界や規模を問わず採用広報支援を手掛ける株式会社スカイベイビーズにいつでもご相談ください。
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