職場の雰囲気を良くするには?7社の実例から学ぶ具体的な方法とコツ

職場の雰囲気を良くするための方法は、小手先のイベント開催ではなく以下の3つが鍵となります。

  • 日常の行動やプロセスを可視化して称賛する
  • 部署を越えた交流を意図的に仕組み化する
  • トップ自らが率先垂範して行動で示す

本記事では、企業のウェルビーイング経営支援を手掛ける「株式会社スカイベイビーズ」監修のもと、職場の雰囲気を根本から改善したい経営層やリーダー向けに、成功企業7社の実例を交えて解説します。

風通しの良い組織風土を作り、社員の自発性やエンゲージメントを高めるヒントとしてぜひご活用ください。

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この記事の監修者
Masato Yasui

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。

【会社実例7選】職場の雰囲気を良くするための方法

職場の雰囲気を改善し、組織のパフォーマンスを高めるにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、経営層やリーダーの視点から参考にしたい、独自の施策で組織風土を変革した7社の成功事例をご紹介します。

自社に活かせるヒントをぜひ見つけてみてください。

側島製罐株式会社の事例

項目内容
会社名側島製罐株式会社
参考URLhttps://note.com/lwitbr1906/n/n94d38ac806eb

トップ自ら本気で変わる姿勢を見せることが、組織を変える第一歩です。同社では社長がコミュニケーションの率先垂範として、全員への挨拶などを徹底。

好意の返報性により社員の態度が変化しました。また、当たり前の仕事の素晴らしさを掲示板等で伝える褒めるの言語化と見える化で、褒める循環を構築。

全社会議を通じて当事者意識を浸透させた結果、強いオーナーシップを持つ社員が多数を占める自律的な組織へと生まれ変わっています。

株式会社Nucoの事例

項目内容
会社名株式会社Nuco
参考URLhttps://www.wantedly.com/companies/company_8285417/post_articles/930640

社員のモチベーションを高めるには、過度な干渉を避けることも一つの正解です。同社は仕事とプライベートのバランスを重んじ、飲み会の参加強制を廃止。Slackで参加募集し、行ける人がスタンプを押すだけの気軽な形式を採用しています。

ON/OFFを明確にし、個人の距離感を尊重する社風を徹底した結果、この適切な距離感が逆に仕事へのモチベーション向上に直結。心理的負担が減ることで満足度の高い職場環境を実現しています。

株式会社アカリエの事例

項目内容
会社名株式会社アカリエ
参考URLhttps://www.wantedly.com/companies/akarie/post_articles/1043598

心理的安全性の高い組織を作るには、日々の何気ない対話が鍵になります。同社では、一日の終わりに今日こんなことがあったと一言共有する文化を定着させ、メンバーの意外な一面を知ることで自然と会話が弾む関係性を構築しました。

さらに困っている人はいないかな?と互いに声を掛け合うことで、一人で抱え込まない環境を実現。この気遣いの積み重ねが、未経験者でも安心して成長できるチームの強い結束力と一体感を生み出しています。

エール株式会社の事例

項目内容
会社名エール株式会社
参考URLhttps://note.com/yell4u/n/nfece2c677cf9

エンゲージメント向上には、理念浸透だけでなく個人側からのアプローチも極めて有効です。同社は社員のセルフ・アウェアネス(自身の価値観への気づき)を高めることに注力しました。

社外人材との1on1で不満の奥にある本当の思いを掘り下げて傾聴し、組織課題の自分ごと化を促進。結果として個人のアウェアネスが高まり、理念共感度やWell-being、プレゼンティーズムといったエンゲージメント指標のスコアが実際に改善される効果を上げています。

glassy株式会社の事例

項目内容
会社名glassy株式会社
参考URLhttps://note.com/glassy/n/n77551730de13

組織の縦割りを壊し、当事者意識を育てる強力な仕組みが毎朝全員での掃除です。同社では役割を固定せず、グループ会社の垣根を越えて全員をシャッフルし清掃を実施。

これにより、普段接点のない社員同士の社内コミュニケーションが自然に生まれています。また、ゴミをまたがず拾うといった、会社を自分ごとと捉える文化が定着。

見学の顧客から直接きれいで挨拶の気持ちいい工場と褒められる機会が増え、スタッフの誇りにつながっています。

株式会社シンクジャムの事例

項目内容
会社名株式会社シンクジャム
参考URLhttps://note.com/chie_kunimoto/n/n8f54901c4da2

若手から自発的な提案を引き出すには、対等な議論を求めるカルチャーが有効です。同社は年次に関係なく意見を求め、安心して発言できる環境を構築。

さらに年間4万円のコミュニケーション・ランチやCEOへのホットライン、シーンで選べる執務フロア増床など、交流と相談の場を仕組み化しました。結果として言えないストレスが解消され、社員起案のボトムアップで数多くの制度化が実現する、風通しの良い組織を作っています。

株式会社スカイベイビーズの事例

項目内容
会社名株式会社スカイベイビーズ
参考URLhttps://note.com/masatoyasui/n/n81b821bb7387

自社の価値観を組織に根付かせたいと考えるなら、同社のSKY WAY表彰がヒントになります。これは会社の価値観を体現したメンバーを全員の投票で称える制度ですが、特に他薦を重視しているのが特徴です。

自分ではたいしたことをしていないと自己評価が低いメンバーも、他薦によって自身の行動が誰かの価値になっていたと再認識できます。感謝の投げ合いで終わらせずチームへの好影響を他者が言語化することで、個人の行動が組織の文脈に接続され、会社の価値観が共通言語に育つ効果を生んでいます。

実例からわかる職場の雰囲気を良くするコツ

7社の成功事例から、職場の雰囲気を劇的に改善するための共通点が見えてきます。規模や業種を問わず、どの企業でも明日から実践できる3つの重要なコツを解説します。

1. 日常の行動やプロセスを称賛する

職場の雰囲気が停滞している時、社員は自分の地道な努力が誰にも評価されていないと孤独を感じています。側島製罐やスカイベイビーズの事例のように、目立つ成果だけでなく、会社の価値観を体現した行動や当たり前の業務にスポットライトを当てることが重要です。

特に、本人が気づいていない価値を周囲のメンバーが言葉にして伝える他薦や見える化の仕組みは効果的です。これにより、社員の自己肯定感が高まり、互いを承認し合える前向きで結束力の強いチームへと成長していきます。

2. 部署を越えた交流を仕組み化する

業務上の上司と部下という縦のラインだけのコミュニケーションでは、どうしても関係性が硬直化し、新しいアイデアや助け合いが生まれにくくなります。

glassyが実践する部署をシャッフルした全員での清掃や、シンクジャムのランチ補助金制度のように、普段の業務では関わらない社員同士が自然に接点を持てる仕組みを意図的に作ることが有効です。

強制力を伴わない緩やかな交流の場を用意することで、組織のサイロ化を防ぎ、困った時に部署を越えて相談できる心理的安全性の高い風土が育まれます。

3. トップが率先して行動で示す

どれほど素晴らしい社内制度やスローガンを掲げても、経営層自身が行動で示さなければ社員の心は離れてしまいます。

側島製罐の社長による毎日の元気な挨拶の徹底や、glassyの先代から続く社長自らの清掃活動のように、言葉で指示するのではなく経営トップが率先垂範する背中を見せることが何よりも重要です。

トップの真剣な姿勢や愛情が社員に伝わることで好意の返報性が生まれ、落ちているゴミを自ら拾うような会社を自分ごととして捉える強い当事者意識を引き出す最大の原動力となります。

取り組みを失敗させないための注意点

良かれと思った施策が逆効果になることもあります。各社の事例から読み解く、組織改善で経営層が陥りやすい3つの罠と、その回避策について解説します。

1. 同調圧力で参加を強制しない

コミュニケーションを活性化させようとするあまり、飲み会や社内イベントへの参加を強制してしまうのは逆効果です。Nucoの事例が示すように、仕事とプライベートの境界線を守り、行ける人がチャットでスタンプを押すだけといった気軽な形式を取り入れることが大切です。

仲良くなることだけを目的とせず、それぞれの個人の価値観や適切な距離感を尊重する社風を徹底することが、現代における心理的負担の軽減とモチベーション向上には不可欠です。

2. 対話を説得の場にしない

メンバーの不満や意見を聞く際、経営側から会社の理念や論理で上から説き伏せてしまうと、社員の本音は二度と出てこなくなります。エールの事例のように、まずは不満の奥にある個人の価値観に寄り添い、傾聴する姿勢が重要です。

また、アカリエの日常的な出来事の共有や、シンクジャムの年次に関係ないフラットな議論のように、まずはありのままの意見を受容する土壌を作らなければ、どんな施策も上滑りしてしまい根本的な信頼関係は築けません。

3. 一部の人に役割を押し付けない

職場環境を改善しようと特定のプロジェクトチームを作ったり、掃除担当などを固定してしまったりすると、他の社員は自分には関係ないと傍観者になってしまいます。glassyの清掃事例にあったように、担当を決めずに全員で取り組む仕組みが重要です。

一部の社員だけが疲弊する状況を作らないよう、どうすれば全員が当事者として参加できるかをデザインしなければ、組織全体の意識を変えることはできず、一部への負担感だけが増幅してしまいます。

職場の雰囲気を良くすることで会社が受ける好影響

職場の雰囲気を良くし、ご紹介した7社のような取り組みを実践することで、企業には事業の成長や組織の強さに直結する以下のような多大な好影響がもたらされます。

1. 自発的な提案やボトムアップの文化が根付く

心理的安全性が高まり、年次や役職に関係なく意見が言える環境ができると、社員は指示待ちではなく自分ごととして会社に向き合うようになります。現場からの提案によって新たな制度や業務改善が次々と生まれるため、変化の激しい市場環境にも柔軟に対応できる自律的な組織へと成長します。

2. 従業員エンゲージメントと自己肯定感の大幅な向上

日々の地道なプロセスや目立たない努力、あるいは個人の価値観に光を当てることで、社員は自分の仕事が誰かの役に立っているという深い実感を得られます。これによりWell-beingや理念共感度が向上し、社員一人ひとりのモチベーションや仕事への向き合い方が根本からポジティブに変わります。

3. 部署の垣根を越えた強い結束力と心理的安全性の醸成

業務上の縦のつながりだけでなく、日常の小さな対話や全社参加型の取り組みを通じて、横や斜めの信頼関係が構築されます。互いに助け合い、困ったときに一人で抱え込まずに声を掛け合える環境が整うことで、組織全体の無駄なストレスや離職リスクが大幅に軽減されます。

4. 会社に対する誇りと外部からの信頼(ブランド力)の向上

社員が自分の職場に誇りを持てるようになると、自然と仕事の質や顧客への対応が変わり、社外からの評価も高まります。顧客から直接褒められる機会が増えたり、家族を自信を持って呼べる職場になったりすることで、社員の会社に対するロイヤルティがさらに高まるという素晴らしい相乗効果が生まれます。

職場の雰囲気を良くする方法に関するまとめ

Q:職場の雰囲気を良くする上で最も大切なことは何ですか?

A:トップが自ら率先垂範し、目立つ結果だけでなく日常のプロセスや業務に向き合う姿勢を称賛する文化を作ることです。

Q:取り組みを失敗させないための注意点はありますか?

A:同調圧力による参加の強制や、特定の人だけに改善の役割を押し付けることは避け、適切な距離感を保つことが重要です。

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※なお、スカイベイビーズのウェルビーイング力向上支援サービスページはこちらです。より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

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