【健康経営】プレゼンティーイズムとは?原因・改善方法から測定指標・事例まで解説

プレゼンティーイズムの原因は、従業員の身体的・精神的な不調や、労働環境の悪化、生活習慣の乱れにあります。これを的確に改善するには、個人に責任を押し付けず、以下の4つの組織的なアプローチを行うことが不可欠です。

  • 働き方の土台を整える
  • 健康行動にインセンティブを付与する
  • 楽しみながら参加できる仕組みを作る
  • データに基づいて施策を立てる

本記事では、業界や規模を問わず企業のウェルビーイング経営支援を手掛ける専門家「株式会社スカイベイビーズ」が監修し、プレゼンティーイズムの基礎知識から、効果的な測定指標、実践的な改善ステップ、成功企業の事例までを徹底解説します。

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この記事の監修者
Masato Yasui

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。

プレゼンティーイズムとは

プレゼンティーイズムとは、従業員が出社して業務に就いているものの、心身の不調によって本来のパフォーマンスを発揮できていない状態を指します。企業がウェルビーイング経営を推進する上で、優先して解決すべき見えない課題として注目されています。

アブセンティーイズムとの違い

両者の最大の違いは、職場に存在しているかどうかです。アブセンティーイズムは病気やケガによる欠勤や休職など、職場に不在で業務が完全に停止している状態を指します。

一方のプレゼンティーイズムは、出社はしているため周囲から不調が見えにくく、集中力の低下やミスの増加という形で静かに生産性を落とします。欠勤と違って可視化されにくいため、企業にとってより厄介な課題となります。

企業に与える経済的な損失

プレゼンティーイズムによる経済的損失は、アブセンティーイズムや医療費を大きく上回るとされています。従業員の多くが抱える腰痛や睡眠不足などの軽い不調は、個人の作業効率を落とすだけでなく、チーム全体の連携不足やミスによる手戻りを引き起こすからです。

企業の健康関連コストの大半を、プレゼンティーイズムが占めているというデータもあります。目に見えない生産性の低下は、結果的に莫大なコストとなって企業の利益を圧迫します。

ワークエンゲージメントとの関係

プレゼンティーイズムを改善した先にある理想の状態が、ワークエンゲージメントです。不調を抱えながら働く状態を脱し、仕事に対して活力や熱意を持っていきいきと取り組める状態を指します。

単にマイナスをゼロにするだけでなく、従業員が心身ともに満たされたウェルビーイングな状態を目指すことが重要です。個人のウェルビーイングが高まることで、組織全体の生産性や創造性が向上し、結果として持続可能な企業成長につながっていきます。

プレゼンティーイズムを引き起こす原因

プレゼンティーイズムを引き起こす要因は、個人の体調問題から組織の風土まで多岐にわたります。大きく分けて身体的、精神的、環境的、生活習慣の4つの側面から原因を紐解いていきます。

分類具体的な要因業務への影響
身体的要因睡眠不足、慢性的な腰痛や肩こり、眼精疲労、花粉症など集中力の低下、作業スピードの遅延、ミスの増加
精神的要因職場の人間関係のストレス、気分の落ち込み、不安などモチベーションの低下、コミュニケーションの減少
環境的要因休んではいけない同調圧力、慢性的な長時間労働など症状の慢性化、エンゲージメントの低下
生活習慣運動不足、栄養バランスの偏り、過度な喫煙や飲酒など根本的な体力の低下、疲労回復力の遅れ

身体的な不調

日常的に多くの人が抱える慢性的な痛みが、生産性を低下させる大きな原因です。代表的なものとして、長時間のデスクワークによる腰痛や肩こり、パソコン作業による眼精疲労、季節的な花粉症などが挙げられます。

これらは命に関わる重篤な病気ではないため、我慢して出社する従業員が大半です。しかし痛みや不快感によって業務への集中力が途切れ、作業スピードの遅延やケアレスミスを誘発してしまいます。

精神的なストレス

職場における心理的な負荷も、パフォーマンスを著しく下げる要因です。上司や同僚との人間関係によるストレス、業務過多によるプレッシャー、将来に対する漠然とした不安などがこれに該当します。

精神的な疲労が蓄積すると、思考力や決断力が鈍り、周囲とのコミュニケーションも減少します。こうしたメンタルヘルスの不調は、身体的な症状よりも周囲から気づかれにくく、放置すると休職などのアブセンティーイズムにつながるリスクをはらんでいます。

労働環境の悪化

組織の制度や職場の風土そのものが、不調を長引かせる原因になることもあります。有給休暇が取りづらい雰囲気や、少しの体調不良では休んではいけないという同調圧力が強い職場環境が典型例です。

慢性的な長時間労働が常態化していると、休息をとって体調を回復させる機会が奪われます。無理をしてでも出社することを良しとする組織のあり方が、結果的に従業員のウェルビーイングを損なう原因を作っています。

生活習慣の乱れ

根本的な体力の低下や疲労からの回復力の遅れは、日々の生活習慣に起因しています。運動不足や栄養バランスの偏った食事、慢性的な睡眠不足、喫煙や過度な飲酒などが該当します。

こうした生活習慣の乱れは、即座に病気として現れるわけではありませんが、徐々に心身のコンディションを低下させます。日々のプロセスが乱れることで、結果として身体的や精神的な不調を引き起こしやすくし、プレゼンティーイズムの土壌を作ってしまうのです。

プレゼンティーイズムを疑うべき従業員の兆候

プレゼンティーイズムは目に見えにくいため、管理職や人事担当者が従業員の小さな変化に気づくことが非常に重要です。ここでは、業務パフォーマンスやコミュニケーションの変化など、現場で注意すべきサインについて解説します。

業務パフォーマンスに表れるサイン

これまで問題なくこなしていた業務でのミスや遅れが増えた場合は、プレゼンティーイズムのサインと考えられます。心身の不調によって集中力や判断力が低下し、本来の能力を発揮できていない状態にあるためです。

例えば、簡単なデータ入力での誤字脱字が増加したり、いつもなら守れる期限に遅れがちになったりするケースが挙げられます。また、会議中の発言が減って新しいアイデアを出さなくなるなどの創造性の低下も重要な兆候です。

こうした変化は、本人の能力不足ではなく、ウェルビーイングが損なわれている結果として現れることが多いため、注意深く観察する必要があります。

コミュニケーションに表れるサイン

周囲との関わり方がネガティブに変化した場合は、精神的な不調を抱えている可能性があります。ストレスや疲労が蓄積すると、感情のコントロールが難しくなり、対人関係に影響が出やすくなるからです。

具体的には、挨拶の声が小さくなることや、雑談に加わらなくなること、些細なことで感情的になるなどの変化が見られます。また、メールやチャットの返信が極端に遅くなったり、文章が冷たく事務的になったりすることもサインのひとつです。

職場の人間関係から距離を置こうとする行動は、心のエネルギーが枯渇している状態を示しているため、早期のケアが求められます。

テレワーク環境下での見抜き方

直接顔を合わせないテレワークでは、オンラインならではのデータや行動履歴から不調を読み解くことが必要です。物理的な距離がある分、声のトーンや表情といった非言語のサインが受け取りにくく、不調が見過ごされやすくなるためです。

チャットツールへのログイン時間が不規則になっていたり、深夜や休日のアクセスが増えたりしている場合は、生活リズムの乱れや業務過多が疑われます。また、Web会議で常にカメラをオフにしていることや、問いかけに対する反応が普段より鈍いといった様子も重要な手がかりとなります。

画面越しのコミュニケーションが中心となるからこそ、1on1などを通じて意図的に状態を確認する機会を設けることが大切です。

プレゼンティーイズムを改善する具体的な方法

プレゼンティーイズムの改善には個人の努力だけでなく、組織全体でのアプローチが不可欠です。ここでは、従業員のウェルビーイングを高め、パフォーマンスを最大化するための4つの具体的な方法を解説します。

働き方の土台を整える

プレゼンティーイズムを改善するためには、まず柔軟で健康的に働ける環境の整備が最優先です。長時間労働の是正や有給休暇の取得促進といった基本的な労働環境が整っていない状態では、いくら健康施策を導入しても効果が得られないからです。

具体的には、テレワークやフレックスタイム制の導入により、自身の体調に合わせて働き方を調整できる仕組みを作ることが有効です。従業員が無理なく働ける土台があってこそ、ウェルビーイング経営の取り組みが本当の意味で機能し始めます。

健康行動にインセンティブを付与する

従業員の健康的な行動を促すには、良い習慣に対して直接的なインセンティブを設けることが効果的です。体重を減らすといった結果だけを求めると、プレッシャーになり参加率が下がる原因となるからです。

例えば、朝食を食べる、十分な睡眠をとる、適度に歩くといった日々のプロセスに対してポイントを付与し、報奨金や特典に還元する仕組みが挙げられます。日々の小さな行動を会社が評価して支援することで、持続可能なウェルビーイングの向上につながります。

楽しみながら参加できる仕組みを作る

健康施策を浸透させるためには、強制ではなく楽しみながら参加できるエンタメ要素を取り入れることが重要です。厳しいルールや禁止事項ばかりでは従業員のストレスとなり、かえってウェルビーイングを損なう恐れがあるからです。

社内でオンラインヨガイベントを開催したり、部署対抗のウォーキングイベントを実施したりするなど、コミュニケーションを兼ねた企画が有効です。従業員が自発的に参加したくなるような前向きな仕組みづくりが、結果として組織全体の健康状態を底上げします。

データに基づいて施策を立てる

効果的な改善を行うためには、勘や経験に頼らずデータに基づいて課題を特定し、施策を立案することが不可欠です。プレゼンティーイズムの原因は、部署や年代によって異なり、画一的なアプローチでは根本的な解決に至らないからです。

アンケート結果と睡眠時間や労働時間などの社内データを掛け合わせることで、どの生活習慣がパフォーマンス低下に直結しているかを客観的に分析できます。データを活用して科学的な根拠を持たせることで、より精度の高いウェルビーイング施策を実行できるようになります。

プレゼンティーイズム改善に向けた測定指標

見えない課題であるプレゼンティーイズムを改善するには、まず現状を数値化して客観的に把握することが第一歩となります。ここでは、企業で広く活用されている4つの代表的な測定手法とその特徴について解説します。

測定手法質問数スコアの意味特徴と適した用途
SPQ (東大1項目版)1問高いほど良い簡便性を重視し、まずは測定を始めたい企業向け
WHO-HPQ短縮版11問高いほど良い世界標準の尺度で、他社比較を行いたい企業向け
WLQ / WLQ-J25問 (短縮8問)高いほど悪いどのような業務に支障が出ているか詳細に分析したい企業向け
QQ法 (QQ-method)5問高いほど悪い健康問題が業務の量と質のどちらに影響しているか分析したい企業向け

SPQ

SPQは、東京大学の研究グループが開発した国内で最も普及している簡便な測定手法です。最大のメリットは、質問が1問のみであるため、従業員の回答負担を最小限に抑えながら組織全体の損失率を素早く把握できる点にあります。

病気やけががないときのパフォーマンスを100%とした場合、直近4週間が何%だったかを回答してもらう形式です。定期的なストレスチェックなどに手軽に追加できるため、ウェルビーイング経営の初期ステップとして非常に導入しやすい指標です。

WHO-HPQ

WHO-HPQは、世界保健機関とハーバード大学が共同で開発した国際的な標準指標です。世界中の企業で利用されているため、グローバル展開する企業や業界平均との比較を行いたい場合に最も適した測定方法と言えます。

同僚のパフォーマンスと比較しながら自身の直近の仕事ぶりを評価し、絶対的なスコアとして生産性を数値化します。スコアが高いほどウェルビーイングな状態であると判断でき、組織の健康状態を国際的な基準で客観視するための強力なツールとなります。

WLQ

WLQは、健康問題が実際の業務遂行にどの程度の制限をかけているかを詳細に分析するための指標です。時間管理や身体的作業、精神的負荷など、具体的な業務カテゴリーごとに支障の度合いを測れるため、精度の高い改善策の立案に直結します。

例えば、身体的な負担が大きいと判明した部署にはオフィス環境の改善を優先するなど、ピンポイントでの対策が可能になります。質問数が多いため全社一斉の実施には工夫が必要ですが、課題を抱える特定の部署を深掘りする際などに高い効果を発揮します。

QQ法

QQ法は、心身の不調が業務の量と質のどちらに影響を与えているかを測定できる日本独自の指標です。職種や業務内容によってパフォーマンス低下の現れ方が異なるため、その影響の性質を正確に捉えることでより適切なサポートが可能になります。

仕事量はこなせているがミスが増えているのか、質は高いがスピードが落ちているのかを5つの質問から多角的に分析します。従業員一人ひとりの働き方の課題に寄り添い、個人のウェルビーイングをきめ細かく向上させていくための有用なアプローチです。

プレゼンティーイズム対策の失敗例と注意点

プレゼンティーイズムの改善は、進め方を間違えると逆効果になるリスクがあります。ここでは企業が陥りがちな失敗例と、ウェルビーイング施策を成功させるための注意点を解説します。

評価に影響すると従業員に誤解される

アンケート結果が人事評価に影響すると誤解されると、正確な実態が把握できなくなります。従業員が評価ダウンを恐れて、意図的に高いスコアをつけてしまうフェイク回答が発生するためです。

サーベイを実施する際は、結果が評価や査定には一切影響しないことや、個人が特定されない形で集計することを事前に明確に伝える必要があります。心理的安全性が担保されて初めて、従業員は自身のウェルビーイングの状態を正直に発信することができます。

体調不良を個人の自己責任にする

パフォーマンスの低下を個人の体調管理不足として片付けてしまうのは大きな間違いです。プレゼンティーイズムの多くは、業務過多や職場の人間関係といった組織の環境要因に起因しているからです。

不調を抱える従業員を責めるのではなく、会社がウェルビーイングへの投資として労働環境の改善に真摯に向き合う姿勢が求められます。組織の課題として捉え直し、会社全体で支援する体制を構築することが根本的な解決への近道となります。

ネガティブな言葉で現場に伝えてしまう

損失や病気といったネガティブな言葉で対策を発信すると、現場に不要なプレッシャーを与えてしまいます。経営陣が危機感を共有する言葉と、従業員が前向きに取り組める言葉は異なるからです。

経営会議では損失額という数字が重要ですが、現場にはウェルビーイングの向上や本来の能力発揮といったポジティブな言葉に変換して伝えることが重要です。従業員が前向きに参加したくなるようなコミュニケーションを設計することが、施策浸透の鍵を握ります。

プレゼンティーイズム改善の具体的な進め方

負担を抑えながら効果的にプレゼンティーイズムを改善するには、段階的なアプローチが欠かせません。スカイベイビーズが推奨する失敗の少ない5つのステップをご紹介します。

  1. 経営層の合意を得る
  2. 前向きな目的を社内に周知する
  3. 負担の少ない調査で現状を把握する
  4. 課題のある部署を深掘りする
  5. 施策を実行して効果を測定する

経営層の合意を得る

改善施策を本格的にスタートさせる前に、まずは経営層からの理解と予算の合意を取り付けることが不可欠です。ウェルビーイングへの取り組みは、中長期的な投資であり、トップの強力なコミットメントなしには現場が動かないからです。

専門家の協力を得て、自社のプレゼンティーイズムによる経済的損失額を算出し、具体的な数値をもって経営会議で提案します。働き方改革などの土台づくりも含めて、会社として本気で取り組む姿勢をトップダウンで示すことが成功の第一歩となります。

前向きな目的を社内に周知する

調査や施策を開始する際は、従業員に対してポジティブな目的を丁寧に説明することが重要です。損失削減といった会社都合の理由では、従業員に警戒感を与えてしまい正確な回答が得られないからです。

皆さんが本来の能力を発揮し、いきいきと働けるウェルビーイングな環境を作るための調査であると明言します。経営層や人事から直接メッセージを発信し、従業員が安心して施策に参加できる心理的安全性の高い土壌を形成します。

負担の少ない調査で現状を把握する

最初から大規模な調査を行うのではなく、従業員の回答負担が少ない手法で組織の全体像を把握します。設問数の多い重いサーベイを全社に実施すると、現場の業務を圧迫して反発を招く恐れがあるためです。

既存のストレスチェックや従業員満足度調査の末尾に、SPQのような1問だけの簡便な質問を追加して損失率を測定します。回答のハードルを極力下げることで高い回収率を維持し、次にとるべきアクションの方向性を正確に見定めます。

課題のある部署を深掘りする

全体調査で数値が芳しくなかった部署に対してのみ、詳細な分析を実施し、真の原因を特定します。部署ごとに抱えている不調の要因は異なり、一律の施策では根本的な解決に至らないからです。

該当部署に限定して詳細なサーベイを実施したり、スカイベイビーズが慶應義塾大学の前野教授と独自開発したウェルビーイング計測ツールを活用したりします。全社的な負担を避けながら、業務環境の問題なのかメンタルの問題なのかといった具体的な要因をピンポイントであぶり出します。

施策を実行して効果を測定する

抽出した課題に対して具体的な施策を実行した後は、必ず効果測定を行ってPDCAサイクルを回します。施策のやりっぱなしを防ぎ、持続可能なウェルビーイング経営を実現するためには客観的な振り返りが必須だからです。

次回のサーベイでスコアが改善しているかという結果指標に加え、イベントへの参加率といったプロセスの指標も同時に追いかけます。数値が改善していない場合は参加ハードルを下げるなどの軌道修正を行い、組織に最適化された仕組みへとブラッシュアップしていきます。

プレゼンティーイズム改善に成功した企業事例

他社の成功事例から学ぶことは、自社に最適な施策を見つけるための確実な方法です。ここでは、独自の工夫で従業員のウェルビーイングを向上させ、プレゼンティーイズムの改善に成功した3社の事例をご紹介します。

株式会社ディー・エヌ・エーの事例

項目詳細
会社名株式会社ディー・エヌ・エー
URLhttps://fullswing.dena.com/archives/100075/
取り組み内容新卒研修での健康研修の導入
オンラインヨガなどの実施
定点観測のアンケート実施

行った対策

プレゼンティーイズムによる経済損失が年間約23億円にのぼることを算出し、経営課題として対策をスタートさせました。特徴的なのは、従業員に健康行動を強制したり禁止したりしないという独自のスタンスです。

新卒への健康研修やオンラインヨガなど、自社の強みであるエンターテインメント性を活かした施策を実施しました。従業員が楽しみながら、ウェルビーイングを高められる環境づくりに注力しています。

成果

年に1回実施している独自のライフスタイルアンケートにおいて、プレゼンティーイズムのスコアが徐々に改善する傾向が見られました。従業員が自発的にコンディション管理に取り組む土壌が育ち、組織全体のウェルビーイングが向上しています。

これらの実績が高く評価され、経済産業省などが選定する健康経営銘柄に複数回選ばれるなど、健康経営のトップランナーとして広く認知されるようになりました。

この事例からわかること

莫大な損失額を具体的なデータとして提示することで、経営層を本気で巻き込むことの重要性がわかります。同時に、現場の従業員に対してはプレッシャーを与えず、楽しみながら参加できる仕組みを提供することが成功の鍵です。

スカイベイビーズがウェルビーイング経営支援で重視しているように、経営視点の数値化と従業員視点の心理的安全性を両立させることが実効性のある対策につながります。

SCSK株式会社の事例

項目詳細
会社名SCSK株式会社
URLhttps://www.scsk.jp/corp/csr/professionals/health/issues.html
取り組み内容残業の削減と有給取得の推進
健康習慣への報奨金の支給
就業規則への健康理念の明記

行った対策

まず長時間労働の是正や有給取得の推進といった、働き方改革の土台づくりを徹底的に行いました。その上で、日々の健康的な生活習慣に対してインセンティブを付与する健康わくわくマイレージを開始しています。

よく歩くことや朝食をとること、十分な睡眠といったプロセスをポイント化して報奨金として還元する仕組みです。結果ではなく日々の行動を評価することで、従業員のウェルビーイング向上を後押ししています。

成果

健康マイレージ制度には従業員の99%以上が参加し、運動習慣の定着や喫煙率の低下といった具体的な数字として成果が表れました。労働環境の土台整備と相まって、プレゼンティーイズムの改善に大きく寄与しています。

IT業界特有の働き方の課題を克服し、健康経営銘柄に長年連続で選定されるなど業界を牽引する存在となっています。従業員がいきいきと働ける組織風土が定着し、企業価値の確実な向上につながりました。

この事例からわかること

健康を従業員の自己責任とするのではなく、会社側が時間と予算を投資して仕組み化することの重要性を示しています。特に、結果を強要せずプロセスを評価するインセンティブ制度は、従業員のモチベーションを高める非常に有効な手段です。

ウェルビーイング経営を形骸化させないためには、会社の本気度を具体的な制度や報酬という形で明示し、従業員を巻き込んでいくアプローチが必要不可欠です。

オムロン株式会社の事例

項目詳細
会社名オムロン株式会社
URLhttps://www.omron.com/jp/ja/sustainability/social/wellness-management/
取り組み内容独自指標であるBoost5の設定
データによる要因の詳細分析
健康診断受診のルール化徹底

行った対策

プレゼンティーイズムの解消を、健康経営における最終的な成果指標として明確に定義しました。その上で、運動や睡眠、メンタルヘルスなどからなる独自の健康行動指標Boost5を設定しています。

社内のデータを用いて、プレゼンティーイズムの低下がどの生活習慣に起因しているのかを詳細に分析しました。マネジメント層による1on1でのケアや、業務時間中の受診配慮など、データに基づいた環境づくりを徹底しています。

成果

データ分析の結果、健康行動を積極的に行っている従業員ほど、高パフォーマンスを自覚する割合が高いという相関関係を実証しました。実際に達成項目が増えた従業員は、明確にプレゼンティーイズムのスコアが改善する傾向が確認されています。

勘や経験に頼らない科学的なアプローチによって、労働損失を未然に防ぐことに成功しました。個人のウェルビーイングが組織の生産性に直結することをデータで証明した好例と言えます。

この事例からわかること

自社のデータを用いて不調の原因を論理的に特定し、KPI化していくデータドリブンなアプローチの有効性がわかります。製造業など数値やデータを重んじる企業文化においては、このような科学的な根拠が施策の説得力を大きく高めます。

スカイベイビーズが独自開発した計測ツールが目指すものと同様に、見えない課題を可視化して論理的に解決する姿勢が持続可能な組織づくりには求められます。

プレゼンティーイズムの原因と改善に関するまとめ

Q:プレゼンティーイズムを引き起こす主な原因は何ですか?

A:個人の身体的・精神的な不調に加え、有給が取りづらいなどの労働環境の悪化や、日々の生活習慣の乱れが根本的な原因として挙げられます。

Q:効果的に改善するためのポイントは何ですか?

A:健康管理を個人の自己責任にせず、会社が柔軟な働き方の土台を整えることが第一です。その上で、データを用いた現状把握や健康行動へのインセンティブなど、組織全体でのアプローチが必要となります。

「従業員の不調による見えない損失を防ぎたい」「自社に合った具体的な施策や効果測定の方法がわからない」とお悩みでしたら、業界や規模を問わずウェルビーイング経営支援を手掛ける当社・株式会社スカイベイビーズにぜひご相談ください。貴社に最適な解決策をご提案いたします。

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※なお、スカイベイビーズのウェルビーイング力向上支援サービスページはこちらです。より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

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