Journal

ウェルビーイング経営に取り組んで実感した4つの課題【自然体で生きるために】

昨今、注目を集めているウェルビーイング経営。スカイベイビーズでは「自然体経営」と称して、ウェルビーイング経営の推進に取り組んでいます。この記事では弊社がウェルビーイング経営に取り組んで実感した4つの課題と課題解決に向けて取り組んでいる施策についてご紹介します。

この記事の監修者
Masato Yasui

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。

ウェルビーイング経営とは?

ウェルビーイング経営とは、従業員一人ひとりが肉体的にも、精神的にも、社会的にも満たされるように、組織の環境を整えていく経営手法のことです。

「社会的」とあるように従業員だけでなく、クライアントや株主、従業員の家族、地域社会、協力会社、政治・行政といったすべてのステークホルダーのウェルビーイングを追求する経営手法とも言えます。

ウェルビーイング経営の定義、健康経営との違い、ウェルビーイング経営を行うメリットや効果については以下の記事「ウェルビーイング経営とは?」を参考にしてください。

ウェルビーイング経営に取り組んで感じた4つの課題

弊社がウェルビーイング経営に取り組む中で感じている課題は下記の通りです。

  1. ウェルビーイングの見える化が難しい
  2. 体制を整えるのに時間がかかる
  3. 効果が出始めるまで時間がかかり、かつ検証が難しい
  4. 心理的安全性の担保が必要となる

1.ウェルビーイングの見える化が難しい

1つ目の課題は、「ウェルビーイングの見える化が難しいこと」です。ウェルビーイングというのはあくまで概念であるため、企業や個々人によって捉え方が変わってきます。

そのため従業員やクライアント、株主などすべてのステークホルダーのウェルビーイングを追求するといったときに、「全てのステークホルダーにとって、そもそもどのような状態がウェルビーイングと言えるのか」を定義しなければいけません。

見える化の方法も各社によって多種多様であり、ウェルビーイング経営に取り組もうとしてもどこから手を付けていいかわからないといった状況に陥る可能性もあるでしょう。

2.体制を整えるのに時間がかかる

2つ目の課題は、「体制を整えるのに時間がかかること」です。

ウェルビーイング経営を実施するには従来の経営体制から大きく舵を切る必要性があります。しかし、いきなり体制を大きく変えてしまうのは社内に混乱を招く原因にもなり得ます。そのため、小さく変えられるところから取り組み、徐々に広げていかなければならず時間が必要になるでしょう。

また職場環境の改善や福利厚生の充実、評価方法の見直し、社内コミュニケーションの促進など取り組むべきことも多いため、時間をかけて社員に周知し、理解してもらうこと、関連部署に協力を仰ぐ必要もあるでしょう。

3.効果が出始めるまで時間がかかり、かつ検証が難しい

3つ目の課題は、「効果が出始めるまで時間がかかり、かつ検証が難しいこと」です。時間をかけてウェルビーイングの経営体制を整え施策を実施したとしても、すぐに効果は出ません。

長期的に施策を実施し続けることで、少しずつ改善されていくものです。また効果が出始めたと思っても、それがウェルビーイングのための施策によって出た効果なのかどうかは正確に判断することは困難です。

社内でウェルビーイングをどのような指標で、どのように測るのかを決めておく、もしくは外部のツールやサービスを利用することを検討する必要があります。

4.心理的安全性の担保が必要となる

4つ目の課題は、「心理的安全性の担保が必要となること」です。ウェルビーイングには個人差があり、どのような状態をウェルビーイングだと捉えているのかをお互いに知っておく必要があります。

仕事のことはもちろん、プライベートのことまで把握し、必要であればサポートしていくケースもあるでしょう。そのため心理的安全性が担保された組織でないと、ウェルビーイング経営を推進することでズレが生じて、逆に従業員や従業員の家族などのウェルビーイングを損なう可能性も出てきます。

ウェルビーイング経営で見えた課題にどう取り組むのか?

弊社がウェルビーイング経営で見えた課題に対して取り組んでいる施策は主に以下の4つです。

  1. ウェルビーイングサーベイツールを指標から独自開発
  2. 健康指導、ヘルスケア情報の提供、ウォーキング大会の実施
  3. 健康アンケート、働き方の調査、社内満足度調査の実施
  4. 社内ミートアップ、1on1の実施

1.ウェルビーイングサーベイツールを指標から独自開発

1つ目の施策は、「ウェルビーイングサーベイツールを指標から独自開発していること」です。指標から社内メンバーと共に考えることで、ウェルビーイングに対する認識のすり合わせができますし、サーベイツールを外部に公開していくことで、自社が考えるウェルビーイングを見える化していくことにつながります。

弊社では現在、専門家の意見もいただきながら、指標のブラッシュアップを行っている段階です。専門家の意見を聞くことで、社内メンバーのウェルビーイングに対する知識の深まりも感じています。

2.ウェルビーイング経営体制の整備

2つ目の施策は、「ウェルビーイング経営体制の整備をしていること」です。具体的には、以下のような取り組みを社内で検討、実施しています。

  • 健康指導
  • ヘルスケア情報の提供
  • ウォーキング大会の実施
  • 社内ミートアップの実施
  • 360度評価の検討

これらの取り組みも社内メンバーと共に検討し、実施しています。トップダウンで強制的に行うのではなく、社内メンバーと一緒になって「どのような取り組みをするのか」「なぜこのような取り組みが必要となるのか」をしっかりと考え理解してもらった上で、協力してもらうことを意識しています。

また実施した取り組みについても、定期的にフィードバックをもらうようにしており、社内メンバーのウェルビーイングにつながるようブラッシュアップを重ねています。

3.健康アンケート、働き方の調査、社内満足度調査の実施

3つ目の施策は、「健康アンケート、働き方の調査、社内満足度調査の実施」です。弊社では、健康アンケート、働き方の調査、社内満足度調査を年に1回実施しています。

社内メンバーが自分のウェルビーイングを振り返る機会にもなりますし、現在の社内メンバーのウェルビーイングがどのような状態なのか、可視化することも可能です。ただアンケートや調査を実施するだけではなく、結果をもとにそれを改善するための取り組みを企画、実施することを意識しています。

4.社内ミートアップ、1on1の実施

4つ目の施策は、「社内ミートアップ、1on1の実施」です。弊社では、社内ミートアップを月に1,2回、代表との1on1を年に1回実施。

社内ミートアップを行うことで、業務上で関わりのないメンバーと交流する機会が得られますし、業務に関連しない話題も話すことで、心理的安全性が高まることに寄与していると言えるでしょう。また1on1で従業員にヒアリングを行うことで、ウェルビーイング経営における自社の課題が可視化できています。

弊社はフルリモートのため、テキスト上でもコミュニケーションが活発になるよう、Slackにコミュニケーションサポートツールを導入しています。

ウェルビーイング経営に課題を感じたら

ウェルビーイング経営を推進していこうと決めても、体系化された手法のようなものはなく、自社の状況に合わせてさまざまな取り組みを自分たちで企画し、実施していく必要があります。

そのため、「どこから手をつけていけばいいかわからない」「何をすればウェルビーイングにつながるのかわからない」といった課題を感じることも出てくるでしょう。

弊社では、ウェルビーイング経営のブランディングを支援する「自然体経営ブランディングサービス」を提供しています。「お問い合わせ」よりお気軽にご相談ください。

貴社の魅力を引き出す
ブランディングなら、
私たちにお任せください!