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自然体で生きるために。なぜ「ウェルビーイング経営」を推進するのか

この記事は、株式会社スカイベイビーズが実践する「ウェルビーイング経営」と、「ウェルビーイング経営」を実践するに至った理由について解説しています。

  • 経営に「ウェルビーイング」という概念を取り入れる企業が増えている理由
  • 「ウェルビーイング経営」に取り組む必要はあるのか?
  • 企業にとって、「ウェルビーイング経営」がどれほど重要なのか?

こういった疑問にお答えできる内容になっています。

ウェルビーイング経営とはどういったものなのか。そして、企業経営にどのようなメリットがあるのか。実践する当社だからこそお伝えできる情報があると思います。お役に立てたら嬉しいです。

この記事の監修者
Masato Yasui

株式会社スカイベイビーズ 代表取締役/クリエイティブディレクター
クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と組織のコミュニケーションを支援。「自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい、働き方の多様性を探求している。スカイベイビーズでは、コーポレートサイト、採用サイト、オウンドメディアなどジャンルを問わず様々なWebサイトの制作・運用の支援まで幅広く手掛ける。

「自然体で生きること」と「ウェルビーイング経営」の関係

タイトルに「自然体で生きるために」とありますが、これはスカイベイビーズの理念「自然で、生きる。」からきています。ここでは、「自然体で生きること」と「ウェルビーイング経営」の関係性について書いていきます。

当社の企業理念「自然体で、生きる。」とは?

「自然体で、生きる。」とは、当社・株式会社スカイベイビーズが掲げる企業理念です。

この理念が意図し、目指しているものは主に3つです。

  1. 【メンバーの自然体】スカイベイビーズのメンバーひとりひとりが自分らしくはたらき、自分らしく生きることができる環境の整備
  2. 【生態系の自然体】スカイベイビーズとつながるお客様やパートナー、その家族などを「生態系」と捉え、生態系の自然体の追求と実現
  3. 【社会全体の自然体】スカイベイビーズに関わらず、社会全体の自然体の追求とその実現

後述する3つの社会的課題を私たちなりに捉え、それをスカイベイビーズとして解決するために最適な言葉だと考え、2022年に企業理念と定めました。人口減少が加速する日本市場において、ともにはたらく従業員一人ひとりを大切にすることこそ、持続的な企業経営につながります。そして、従業員一人ひとりが自分らしくより良く生きることができる状態が、「私たちが目指したい世界」だと考えています。

ウェルビーイング経営とは?

ウェルビーイング経営とは、従業員一人ひとりが、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも満たされるように、組織の環境を整えていく経営手法です。ウェルビーイングを実現するためには、従業員一人ひとりの価値観や幸せの指標、働きがいが何かを理解し、寄り添い、安心して働ける環境を整えることも肝要です。

さらに、従業員だけでなく、クライアント、株主、従業員の家族、地域社会、協力会社、政治・行政といったすべてのステークホルダーのウェルビーイングを追求する経営手法とも言えます。

そもそも「ウェルビーイング」とはどういった状態を指すのでしょうか。厚生労働省と、WHO(世界保健機関)がそれぞれ以下のように提唱しています。

個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念

出典:厚生労働省

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。

出典:世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)

心身の健康だけでなく「社会的」にも満たされていること、権利や自己実現が保障されていることがウェルビーイングの条件であることがわかります。自然体経営と ウェルビーイング経営は近しい関係にあり、ほぼイコールなので、 これを読むあなたが自然体で生きるためにも、また、当社スカイベイビーズ が掲げる「自然体で、生きる。」を実現するためにも、私たちは「 ウェルビーイング経営」を推進することは重要だと考えています。

当社はあえて、「自然体」という言葉を使い、曖昧さをもたせています。それは、一人ひとりにとって自然体な状態は異なり、これからも追求し続けてほしいという願いがあるからです。しかし、自然体という言葉では真意が伝わりにくいため、一般的に親しまれている「ウェルビーイング」という概念を使って表現するようにしています。自然体の追求とはつまり、ウェルビーイングの追求なのです。

私たちが「自然体で、生きる。」を掲げ、ウェルビーイング経営を実践する理由

次に、私たちがなぜ「自然体で、生きる。」を掲げ、組織と個人の自然体(あるいはウェルビーイング)を追求するようになったのかその理由をご紹介していきたいと思います。

  • 人口減少
  • 自分自身と職場に対する満足度の低下
  • 気分障害を訴える人の増加

順に詳しく説明します。

人口減少

周知の事実ではありますが、日本の人口は減少の一途を辿っています。2030年には労働人口が「644万人不足する」と言われています。終身雇用制度が崩壊し、人材の流動性も高まっていることから、自社で活躍してくれる人材を長く確保し続けることが不可欠です。

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自分自身と職場に対する満足度の低下

以下の図は「自分自身に対する満足度」と「職場に対する満足度」についてを問う調査結果です。結果から、自分自身に自信を持ち、心地よく働くことができている日本人がいかに少ないかがわかります。裏を返せば、何かしら職場に不満を感じている可能性が高く、その一つひとつの原因と向き合う必要があるとも言えます。

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気分障害を訴える人の増加

躁うつ病なども含む気分(感情)障害を訴える患者数も年々、増加していることがわかります。理由はさまざまですが、仕事内容や職場環境が原因で、心身ともに健康でいられなくなる人が増えていると受け取れます。企業は、人材を世代や性別で大きく捉えるのではなく、一人ひとりの価値観や幸せの指標にフォーカスを当ててケアをする必要性が出てきました。

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自然体で生きるために。「ウェルビーイング経営」の推進方法

最後に以上を踏まえて、 私たち スカイベイビーズが考えるウェルビーイング経営の推進方法を3つのステップでご紹介します。

  1. 従業員のウェルビーイング(自然体)の可視化
  2. 組織の自然体(らしさ)を言語化・ビジュアル化
  3. 自然体ブランディングで企業価値を高める

以上3つのステップで推進していくといいでしょう。詳しくご説明します。

1.従業員のウェルビーイング(自然体)の可視化

最初のステップは、従業員一人ひとりのウェルビーイングの状態を可視化させることです。どのような価値観、幸せの指標、働きがいを抱いているのかや現状の状態を、サーベイ(調査ツール)を通して、数値化することが大切です。

これまで多くの日本企業は、西洋の成果主義にならって、いわゆる「得意な領域」を数値化しようと試みました。しかし、その手法は日本企業には馴染まなかったように感じます。日本企業においては、個人の得意な領域といったポジティブな観点だけでなく、同時にネガティブな観点での価値観や思考性なども明確にする必要があると考えています。

2.組織の自然体(らしさ)を言語化・ビジュアル化

次のステップは、組織そのものの「らしさ」を明確にすることです。これは定量アンケートと定性インタビュー、両方を用いて情報収集するところから始めます。得られた結果を分析し、見えてきた方向性を「らしさ」として言語化・ビジュアル化することをオススメします。

3.自然体ブランディングで企業価値を高める

3つめのステップは、ステップ1、ステップ2で得られた数値情報や分析結果を用いて、従業員と組織の「自然体(らしさ)」を介したブランディングを実施することです。企業のブランド価値が向上することは、従業員にとっても、ステークホルダーにとっても幸福なことです。企業の「自然体」を基軸にブランド価値を高める活動を「自然体ブランディング」と呼んでいます。

組織と個人の自然体を引き出すためにウェルビーイング経営を進めよう

これからの企業経営は従業員一人ひとりが、自分らしく自然体で生きることができるように、今できることから一つずつ着手していくことが肝要です。

実現には時間を要するでしょうし、一筋縄にはいかないかもしれません。一人ひとりが、どんなときに幸福や働きがいを感じるのかは異なるからです。しかし、冒頭でご説明したとおり、人口減少などの社会的背景もあり、自社の「人的資本」をケアすることで企業発展を目指すという方向性は変わりません。

私たちスカイベイビーズは自社だけでなく、さまざまな企業による「ウェルビーイング経営(自然体経営)の推進」や、「自然体ブランディングの実践」をサポートしていきます。

ウェルビーイング経営に関して課題を感じている企業様で、誰に相談すべきなのか、また、 どのように進めていくべきかわからないなどのお悩みをお持ちの方は、ぜひ当社スカイベイビーズにお声がけください。

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